ブルース・スプリングスティーン / ボーン・イン・ザ・U.S.A.(40周年記念カラー・ヴァイナル)
ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)は米ローリングストーン誌のインタビューの中で、アルバム『Born in the U.S.A.』に収録されている「I'm On Fire」は「2分で書いた」と語っています。
ザック・ブライアンとのインタビューで、2人のミュージシャンは曲作りについて語り合っています。
その中で、ブライアンはスプリングスティーンに「I’m on Fire」について尋ねました。彼は「“I’m on Fire”についてですが、シンセサイザーは最初からあったのですか? それとも、あとから足りないものとして加わったのですか?」と尋ねました。スプリングスティーンにこう説明しています。
「あれは文字通り、2分で書いた曲なんだ。何も考えずに書いた。アルバムに収録されるなんて思ってもみなかった。スタジオでは、ジョニー・キャッシュの(バック・バンド)テネシー・スリーのギターを俺が弾いている。そこにシンセサイザーが加わり、マックス(ワインバーグ)がドラムを演奏している。あの曲は、それがすべてだと思う。
あの曲には何もない。2分で書いたんだ。今iTunesで調べたら、自分が書いた曲の中で一番人気がある。2分で書いたんだよ!」
ブライアンが「時には2分で曲を書き上げて“これは素晴らしい”と思うこともある。でも、3か月かけて書いた曲を、結局は捨ててしまうこともある」と言うと、スプリングスティーンは「そういうものだ」と語っています。
同じインタビューの中で、スプリングスティーンは1980年のアルバムのタイトル曲でもある「The River」を書いた後、自身のソングライティングが変化したとも語っています。
「あれは、ある種のキャラクターを詳細に描いた初めての曲だった。その後、“こういう書き方が本当に好きだ”と思った。アルバム『Nebraska』では、結局、細かいところまでこだわった曲を書くことになったんだ」とも語り、また、その時期にハンク・ウィリアムズやジョニー・キャッシュの音楽をより多く聴くようになり、それが自身のソングライティングに影響を与えたとも語っています。