Joe Perry - Photo:Ross Halfin
エアロスミス(Aerosmith) のギタリスト、
ジョー・ペリー(Joe Perry) はGuitarist誌の最近のインタビューの中で、ギター購入のアドバイスについて語っています。
Q:ギター購入のアドバイスを教えてください。
「少し時間をかけて試してみるといい。ギターショップに置いてあるなら、プラグを差し込んで目を閉じてみれば、それが良いギターなら分かるはずだ。ギターが良くなるかどうかは、プラグを差し込まない状態で鳴らしてみれば、大体分かる。多くの場合、木材と金属の反応、サスティーン、感触が重要だ。
120ドル(約2万円)のギターでも、しっくりくるなら、それが一番だ。手に持った感触や、耳に響く音が重要。時には、型にはまらないことや、ルールに従わないことを試さなければならないこともある。
“Janie's Got A Gun”のソロを弾いたときがそうだ。あの曲はそういう曲だったので、本当に怒りに満ちているような、すごく本当に嫌な感じのサウンドにしたかった。ギブソンのChet Atkinsを持っていたんだけど、アコースティックギターのラウドなサウンドを再現するように作られているため、あまりにも音量を上げると耳障りなサウンドになってしまう。15ワットのマーシャルのトランジスタ練習用アンプにつないで、ボリュームを最大にしてみた。プロデューサーのブルース・フェアバーンに聞かせると“クソみたいな音だ”と言われた、確かにそんな感じだった(笑)。かなりクレイジーでひどい音だった。でも俺は“まあ、試してみよう”と言った。音に切れがあり、俺には合っていた。他のものにはまったく合わないだろうけど、この曲にはぴったりだったんだ」
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Q:今までに買ったギターの中で、信じられないような発見や掘り出し物は何ですか?
「ギターを手にすると、どれもこれもが掘り出し物のように感じられるんだ。それには理由がある。50年代後半のレスポール・ジュニアにP-90が搭載されていたり、ホローボディのハーモニーとか、どんなギターにも何かがある。もし君がそれを手に取って弾くことができれば、悪い音も間違った音もない。ただ、それをして何をしたいのかを刺激するだけだ。
何かが少し違っているギターを手に取ると、いつも使っている定番のギターを手に取ったのでは思いつかないようなリフを書くきっかけになるかもしれない。だから、ギターを買うときは、50年代や60年代のヨーロピアン・ギターをいくつかお気に入りとして購入している。素晴らしいよ。今月のギター・ワールド誌の表紙を飾るようなものではないけど、何かがある。
この古いハーモニーのホロウボディで、お気に入りの曲のいくつかのリフを書いた。おそらく、このギターを手に取っていなかったら書かなかったであろうリフをいくつか書いた。だから、俺のギターコレクションは、おそらく変わり種やエアラインズ、そういった種類のギターが半分を占めているんだ」
Q:ギターを買った後に、後悔したことはありますか?
「あまりないね。何か他のものを入れるために何かを処分するのが苦手なんだ(笑)。工房で金属や木材の切れ端があると、いつ役に立つかわからないから、しまっておくみたいなものだよ。そうすることでスタジオのボキャブラリーが増えるんだ。
何がうまくいくかなんてわからない。ひどいギターサウンドなんてない。もちろん、弾きにくいギターもある。それについては何も言えない。弦が3本しか使えないギターでも、オーバーダビングに必要な音が出るかもしれない。誰にもわからない。だから、買ったことを後悔しているとは言えないな」