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手術後はすぐに好きな音楽を聴こう 音楽を聴いた患者は手術翌日の痛みが軽減 最近の研究結果

2024/10/22 15:04掲載
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Music may be the best medicine after surgery
Music may be the best medicine after surgery
手術後はすぐに自分の好きな音楽を聴こう。最近の研究によると、音楽を聴いた患者は、手術翌日の痛みが軽減したという。不安感も軽減し、モルヒネ使用量も減り、1分間の心拍数も少ないという。音楽のジャンルは問わないそうで、お気に入りの曲は回復を早める処方箋になるかもしれないという。

カリフォルニア・ノースステート大学医学部の研究者たちが、サンフランシスコで開催された米国外科学会の会議『American College of Surgeons Clinical Congress 2024』で発表した新しい研究によると、手術後に音楽を聴いた患者は、かなり印象的な効果を経験したことがわかりました。

音楽を聴いた患者は、手術の翌日に痛みが軽減したと報告しています。ある痛みの尺度では19%の軽減、別の尺度では7%の軽減が報告されています。

また音楽を聴いた患者は、全体的に不安感が軽減したと報告しています。不安が3%軽減したとしても大したことがないように思えるかもしれませんが、回復期にはどんな些細なことでも助けになります。

さらに音楽を聴いた患者は、聴いていなかった患者に比べて、術後1日目のモルヒネ(※大きな手術後の痛みを緩和するために投与)使用量が半分以下でした。特に、医療におけるオピオイド使用に関する懸念が続いていることを考えると、これは大きなことです。

心臓も同様で、音楽を聴いている人は、聴いていない人に比べて、1分間の心拍数が約4.5回少ないことが分かりました。なぜこれが重要なのか? 安定した穏やかな心拍数は、体が酸素と栄養素をより効果的に循環させるのに役立ちます。これは治癒に不可欠です。さらに、不整脈などの合併症のリスクを軽減します。

外科教授で本研究の上席著者であるEldo Frezza博士はメディアリリースでこう説明しています。

「患者が手術後に目を覚ますと、本当に怖くて自分がどこにいるのかわからなくなることがあります。音楽は、覚醒状態から通常の状態に戻るまでの移行を楽にし、その移行に伴うストレスを軽減するのに役立つ可能性があります」

この研究の筆頭著者であり、医学部の学生であるShehzaib Raeesはこう述べています。

「実際に患者の痛みが軽減しているとは断言できませんが、研究では患者が痛みをあまり感じていないと認識していることが明らかになりました。これも同様に重要だと考えています。音楽を聴いていると、現実から離れてリラックスすることができます。そうすることで、あまり多くのことを考えたり集中したりする必要がなくなり、気持ちを落ち着かせることができるのです」

Frezza博士はこう付け加えています。

「私たちは、ある種類の音楽が他の音楽よりも優れていると言いたいわけではありません。音楽は人を癒し、慣れ親しんだ場所にいるような気分にさせてくれるため、術後の人々をさまざまな形で助けることができると考えています」

つまり、あなたがクラシック好きであろうと、ロック好きであろうと、ジャズ好きであろうと、お気に入りの曲は回復を早める処方箋になるかもしれないという。