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ジーン・シモンズ「名人芸は音楽における目立ちたがり屋。(ジャズ奏者に対して)あの音楽は自分がどれほど上手に演奏できるかを誇示するためのものだ」

2024/10/18 17:35掲載
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Gene Simmons
Gene Simmons
キッス(KISS)のベーシスト、ジーン・シモンズ(Gene Simmons)はGuitar World誌の新しいインタビューの中で、技術的なスキルよりも記憶に残る音楽を追求したいと考えているので「名人芸」は「音楽における目立ちたがり屋」だと主張。その主張を裏付けるためにジャズ・プレイヤーを例に挙げ、「失礼ながら、あの音楽は自分がどれほど上手に演奏できるかを誇示するためのものだ。俺はそんなことはどうでもいい」と述べています。

「俺は自分のことをベースの名人だとは思っていないし、なりたいと思ったこともない。俺は音楽における目立ちたがり屋が好きではない。それよりも、記憶に残るものに強く惹かれる。それが俺にとって音楽の喜びの一部なんだ。

ジャズ・プレイヤーになってもミュージシャンから尊敬されることはあっても、それ以外の人々にはどうでもいいことだ。

ゲームをしようじゃないか。何か意味のあるジャズ・プレイヤーを挙げてみろよ。

ジョン・マクラフリン? 彼は素晴らしいプレイヤーだ。でも、質問がある彼がソロで演奏したメロディを口ずさめるかい? もちろん、できないよね。

失礼ながら、あの音楽は自分がどれほど上手に演奏できるかを誇示するためのものだ。俺はそんなことはどうでもいい。最も難しいのは、シンプルで良い曲やリフを書くこと。本当に難しいんだよ。

ジャコ・パストリアスやジャズ界の大物など、素晴らしいベーシストは本当にたくさんいる。あるいはフリーのような、楽器を本当に上手に演奏する人もいるが、彼が弾いたものは何も覚えていない。それに、ベースを叩く音も好きになれない。

クラプトンはポップミュージックの世界に入る前、つまり“神”と崇められていた頃、インタビューで非常に深いことを語っていた。“ソロにどの音を入れ、どの音を入れないかを知るのが最も難しい”と。

時には、衝撃的なほどシンプルで、ほとんど動きがなくても、鼻歌で歌えるような曲こそが重要なんだ。だって、記憶に残るから」