「僕が自分のレコードを入手するずっと前から、両親は素晴らしいレコードコレクションを持っていた。ザ・フーの『Who’s Next』、キャロル・キングの『Tapestry』、アニマルズの『Best Of The Animals』...ビートルズのアルバムもたくさん持っていた。もちろん、アメリカ版のアルバムだった。『A Hard Day's Night』と『Help!』はお気に入りの2枚だったけど、オーケストラの演奏が随所に入っていたので、多少妥協もした。何十年も経ってから、オーケストラの演奏なしの純粋なビートルズを聴けることに気付いた時は大喜びだったよ」
「ビートルズが解散したとき、“これからは誰がいい曲を書くんだろう?”と心配したのを覚えている。その答えはエルトン・ジョンだった。彼は次の偉大なソングライターだった。『Captain Fantastic』、『Madman Across The Water』、『Don't Shoot Me I'm Only The Piano Player』など、たくさん聴いた。(ビートルズかエルトンか)この2つのうちどちらかを選ぶのは難しいけど、ビートルズには駄曲がほとんどなかったから、ビートルズに軍配が上がるだろうね。僕はビートルズと同じくらいエルトン・ジョンも大好きだけど、彼のキャリアはビートルズよりも長いので、あまり良くない曲もたくさんある。僕がエルトン・ジョンのあまり良くない曲について語るなんておこがましいね!」
●お気に入りのシンガー
「フレディ・マーキュリーかな。子供のころはクイーンの『News Of The World』しか持っていなかったけれど、あれは素晴らしいアルバムだった。たぶん『Sheer Heart Attack』も持っていたかもしれない。友達から『Live Killers』とかを借りて録音した。クイーンのアルバムには、素晴らしい曲もあれば、バンジョーを使った奇妙なアコースティック曲もあった。僕はロックの曲ばかりが欲しかったから、『Live Killers』は最高だったよ」
●史上最高のアルバム
「変化し、進化し、『Sgt. Pepper's』や『Abbey Road』のようなアルバムで、オーケストラを使ってより複雑なことをするようになったビートルズだけど、僕はビートルズの初期の作品が本当に大好きなんだ。『With The Beatles』、『A Hard Day's Night』、『Help!』はどれも素晴らしいので、選ぶのは難しいよ」