エディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)が亡くなった後、
デイヴィッド・リー・ロス(David Lee Roth)と
アレックス・ヴァン・ヘイレン(Alex van Halen)はヴァン・ヘイレン・トリビュート・ツアーを計画していましたが、最終的に頓挫しました。アレックスはエディの死後初めて公のインタビューに応じ、このツアーを認め、実現しなかった理由について語っています。
アレックスは、10月22日発売の自伝『Brothers』のプロモーションのため、米ローリング・ストーン誌のインタビューに応じています。
トリビュート・ツアーについて、その噂の多くは事実でした。同誌の記事によると、デイヴィッドとアレックスは、デイヴィッド・リー・ロスのソロ・バンドのメンバーと共にツアーのリハーサルを行っており、元ヴァン・ヘイレンのベーシスト、マイケル・アンソニーと、ギタリストのジョー・サトリアーニをラインナップに加える計画でした。
このリハーサルの時点で、アレックスはすでに足のしびれを感じており、末梢神経障害の兆候が見られていたという。アレックスは、自身がツアーを完全にやりとげることができる健康状態にあるかどうか疑問を抱いていましたが、最終的にツアーを中止に追い込んだのはアレックスではなくデイヴィッドであり、エディ・ヴァン・ヘイレンへの敬意を表そうとしなかったことが原因だったとアレックスは語っています。
アレックスは、このツアーで亡き弟に敬意を表する適切な方法について考えていました。各公演で明確に称えることを提案したところ、理由は不明ですが、デイヴィッドが冷静さを失い、激怒したという。
アレックスは次のように振り返っています。
「もう我慢の限界だった。今なら正直に言える。俺は“デイヴ、いつかは、お辞儀ではなく、もっとはっきりとエドの存在をライヴで認めないといけない。クイーンがどうしたか見てごらんよ。彼らは昔の映像を見せたんだ”と言い、俺がエドを認めないとダメだと言った瞬間、デイヴはブチ切れた。... 飛び出した辛辣な言葉に、俺は呆れた。
俺はストリート出身だ。“そんな口をききやがって、この野郎。ぶっ飛ばしてやるぞ。わかったか?”と俺は言った。本心からそう思った。そして、それで終わったんだ。
もう、なんていうか。もう彼をよく知らないような気分だ。彼の仕事に対する姿勢やその他すべてに対しては、最大限の敬意を抱いている。でも、デイヴ、お前はコミュニティの一員として働かなきゃならんのだ、この野郎。もうお前だけのものではないんだ」
振り返ってみると、アレックスはヴァン・ヘイレンのトリビュート・ツアーに参加できなかったことを後悔していないと語っています。
「それは残念なことではあるが、一方でいいこともある。今振り返ってみると、昔の曲を演奏することは誰に対しても敬意を表していることにはならないから。俺に言わせれば、それはジュークボックスと同じだ。エドの代わりを見つけるのは無理だ。同じ人はいない」
同誌によると、デイヴィッドはコメントを拒否したという。