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ニュー・オーダー 「Blue Monday」発売直後に英TV番組で口パクを拒否して生演奏 大失敗に終わるが他アーティスト達からは称賛 その理由を語る

2024/10/15 13:57掲載
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New Order - Blue Monday on BBC's Top of the Pops - 31.3.1983
New Order - Blue Monday on BBC's Top of the Pops - 31.3.1983
ニュー・オーダー(New Order)は1983年、シングル「Blue Monday」をリリースした数週間後に英TV番組『Top of the Pops』に出演しました。他の出演者が口パクでパフォーマンスを行うなか、彼らはそれを拒否し、生演奏を披露しました。ドラマーのスティーヴン・モリス(Stephen Morris)は、自分たちの演奏は「大失敗でカオス」だったが、他の多くのアーティストたちからは称賛されたと回想。その理由を、最近出演したポッドキャスト『Rockonteurs』の中で語っています。

同年3月7日にリリースされた「Blue Monday」は、まだ発売から数週間しか経っていませんでしたが、すでに英国のチャートを駆け上がっていました。ニュー・オーダーは同月31日に『Top of the Pops』に出演することになりますが、他の多くの出演者とは異なり、彼らは口パクではなく生演奏にこだわりました。

「BBCは、僕たちがプラグを差し込む前に、すべてのプラグをテストしなければならなかった」と語るモリス。彼によると、テレビ番組の制作スタッフは、バンドの無表情なステージパフォーマンスに不満を抱いていたという。

「カメラマンが何と言ったか覚えてるよ。“こいつらじゃ、どうすればいいのかわからない。まったく動かないんだ”って言っていた(笑)。彼らは僕らが踊ることを期待していたんじゃないかな」

彼らの演奏はトラブル続きでした。演奏中にシンセサイザーパートが狂い、音のミス、タイミングの問題、間違ったサンプルが流れたりしました。曲の途中では、ニュー・オーダーのメンバーが笑いをこらえているようにも見えます。

「もうね、馬鹿げていたよ。僕らは大失敗したと思った。間違ったボタンを押してしまってね...カオスだった」

モリスは以前、『Top of the Pops』出演後にチャートで下落した唯一のシングルは「Blue Monday」だと言っていました。

それでも、ニュー・オーダーの生演奏は、他の多くのアーティスト達からは称賛されました。

「あれをやったときは本当に面白かったよ。他の多くのアーティストたちが、僕たちが生演奏しているのを見て、僕たちのところにやってきて“いいね。僕たちも生演奏したかったんだけど許可してもらえなかったんだ”と言ってくれたんだ。いい経験だったよ」