ザ・キュアー(The Cure)が11月1日にリリースする、16年ぶりの新スタジオ・アルバム『Songs of a Lost World』。その発売にあわせ、アルバムの特設サイトにて
ロバート・スミス(Robert Smith)の1時間40分にわたるインタビュー映像が公開され、そこではザ・キュアーの今後の計画に関する多くの情報が明かされています。
スミスによると「2019年には25曲か26曲くらい録音した。アルバム3枚分を録音したんだ」という。スミスは、2枚目となる、もう1枚のザ・キュアーのアルバムは「ほぼ完成」しており、『Songs of a Lost World』の後にリリースされると主張しています。また、スミスは、そのアルバムに続く3枚目となる、別のザ・キュアーのアルバムについても話しており、こちらは「少し難しい」と述べています。
また、スミスは、2025年の秋にザ・キュアーが再びツアーに出るだろうと語っており、それが2028年の50周年記念コンサートとドキュメンタリーにつながるだろうとも述べています。2029年にはスミスは70代となり、その時期にザ・キュアーを終わらせるつもりだという。「2029年に僕は70歳になる。もしそこまで生きられたら、本当にそれでおしまいだ」。
スミスはこれとは別に、ロンドン・タイムズ紙の新しいインタビューの中で、需要に応じて価格が変動する「ダイナミックプライシング」など、近年のコンサート・チケット販売について語っています。
「利益の多さに驚いたし、“こんなに儲ける必要はない”とも思った。レーベルとの戦いはすべて価格をいかに安く抑えるかということだった。ライヴのチケット代を高くする唯一の理由は、それがTシャツを販売できる最後の機会になるかもしれないと心配しているからだ。
でも、1年後もまだここにいるという自信があれば、またみんなに来てもらえるような素晴らしいライヴにしたいと思うはずだし、市場が許す限りの高い料金を請求したいとは思わないはずだ。チケット代を節約できれば、みんなはビールやグッズを買う。好意が生まれ、次回もまた来てくれるだろう。良い雰囲気を作り出せば、そのとおりになるものなんだ。なぜ多くの人がそうしないのか理解できない。
チケット価格の設定は簡単だが、冷静さが必要だ。僕たちはダイナミックプライシングを許可しなかった。すべてのアーティストが“そんなことは望んでいない”と言えば、それはなくなる詐欺だからね。でも、ほとんどのアーティストはマネージメントに隠れてしまう。“そんなことは知らなかった”と彼らは言う。彼らはみんな知っている。知らないと言うなら、彼らはとんでもなく愚かか、嘘をついているんだ。ただ欲に駆られているだけなんだよ」
■『Songs of a Lost World』特設サイト
https://www.songsofalost.world/