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エアロスミスのジョー・ペリー、エレキギターはもはや「反抗の象徴」ではない/ギターソロは今、曲の土台というよりも装飾的な役割を果たしていると語る

2024/10/12 20:59掲載
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Joe Perry - Photo:Ross Halfin
Joe Perry - Photo:Ross Halfin
エアロスミス(Aerosmith)ジョー・ペリー(Joe Perry)は、エレキギターは今、さまざまなジャンルに取り入れて人気のある楽器かもしれないが、かつてのような「反抗の象徴」ではもうなく、またギターソロは今、曲の土台というよりも装飾的な役割を果たしていると、Guitarist誌のインタビューの中で話しています。

「ギターソロが曲の中にあるかもしれないが、それは曲の基礎ではない。ギターはあまりにも受け入れられてしまった。もはや反抗の象徴ではない。良くも悪くも、単なる楽器にすぎない」

しかし、ギターが時代遅れになったというわけではなく、ペリーはエレキギターが広く受け入れられていることはポジティブな発展だと考えているようです。

「この70年間に起こったことは驚くべきことだ。ギターはグローバルものだ。世界的な市場だ。俺は常に注目しているが、影響力を維持することに苦労したり、不安を感じたりすることはない」

とはいえ、ギターの方向性に影響を与え、ポピュラー音楽におけるギターの捉え方を完全に変えるような個人の出現は、もうないとも思っているとも話しています。ペリーは現代のギター・シーンについて意見を求められ、こう話しています。

「まだまだ多くのことが起こるだろう。でも、ジミ・ヘンドリックス、ジミー・ペイジ、エディ・ヴァン・ヘイレンのような人物が現れるかどうかは疑わしい。それはひとつの時代だった。彼らは際立った存在で、世界をひっくり返し、俺たちの小さな世界におけるギターの聴こえ方を変えた。もうそんなことは起こらないだろう」

ペリーはギターには、さらなる革新の余地はまだ十分に残されているが、そのような発展がもはや「ギターヒーロー」に起因するものではないと考えているという。

「今は本当に多くの人がいるからね。人口が増えたんだ。より多くの種類の音楽が成功する余地がある。それは生計を立てたい人々にとって本当に良いことだ。ギターに関して言えば、常に新しいものが登場しているけど、常に伝統を受け継ぐ人もいる。それはただ異なるだけだ」