Rick Rubin and System Of A Down
リック・ルービン(Rick Rubin)は
システム・オブ・ア・ダウン(System of a Down)のライヴを初めて観たとき、ずっと笑い転げていたという。ルービンは彼らの全てのアルバムを共同プロデュースしましたが、一体彼らの何に惹かれたのでしょうか? Rick Beatoの新しいインタビューの中で語っています。
「僕は変わったものが好き。驚かされるのも好きだし、聴いたことのないものを聴くのも好きだし、音楽に挑まれている感じも好き。自分が気に入っていて、それができるなら、僕はそれを育てたいと思うんだ。
システム・オブ・ア・ダウンに関しては“これは人気が出るだろう”とは思わなかった。僕は、一緒に仕事をするアーティストの誰に対しても“これは人気が出るだろう”とは思わない。それは現実的ではないからね」
次にルービンは、システム・オブ・ア・ダウンのライヴで初めて観た時のことを振り返り、メタルとアルメニアの民族音楽を融合させたバンドのジャンル融合があまりにも斬新で、笑い転げてしまったと語っています。
「もし君が僕が初めてシステム・オブ・ア・ダウンを観た時と同じ頃に彼らを観たとしたら、それは(ハリウッドのナイトクラブ)The Viper Roomで200人の観客を熱狂させながら、アルメニアの民族ダンスを踊りながらヘヴィメタルを演奏する姿を目撃していただろうね。僕はライヴの間、ずっと笑い転げていた。馬鹿げていた!でも僕は大好きだった。でも“これはすごいことになるかもしれない”などとは考えていなかった。そんなことを考えたら正気ではなくなるよ」
ルービンは、システム・オブ・ア・ダウンの楽曲を初めて聴いた人々の反応についても紹介しています。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロにバンドの代表曲「Chop Suey!」を聴かせたところ、モレロが「クレイジーな人の音楽だ!」と反応したと語っています。
さらにルービンは、ロサンゼルスの大手ラジオ局KROQが当初、システム・オブ・ア・ダウンの曲を流すことを拒否したものの、リスナーからの強い要望で流すようになったとも話しています。
「システム・オブ・ア・ダウンの最初のアルバムをリリースしたとき、当時、世界でそのような音楽を流す一流のラジオ局だったKROQの番組ディレクターが“このバンドをうちの局で流すことはない。絶対にね”と言っていた。それから1年後、(システム・オブ・ア・ダウンは)その局で最もリクエストの多いバンドになっていた」