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リンプ・ビズキット、未払いのロイヤリティを巡りユニバーサルミュージックを相手取り300億円の訴訟を起こす

2024/10/09 11:21掲載
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Limp Bizkit
Limp Bizkit
リンプ・ビズキット(Limp Bizkit)とフロントマンのフレッド・ダースト(Fred Durst)は、未払いのロイヤリティを巡り、所属レーベルのユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)を相手取り2億ドル(約300億円)の訴訟を起こしました。

10月8日に提出された訴状を入手したVarietyなどによると、バンド側は、UMGはバンドに支払うべき報酬を支払っていないと主張。バンド側は、UMGが実際には支払うつもりはなく、「アーティストのロイヤリティを意図的に隠し、その利益を自分たちのものにするために意図的に設計されたロイヤリティのソフトウェアとシステムを設計、導入した」と主張しています。

またリンプ・ビズキットは、自分たちがロイヤリティを支払われなかった唯一のグループではなく、おそらく数百人もの他のアーティストが同様の被害を受けていると主張しています。

訴状によると、UMGはダーストと代理人に対して、バンドに費やした約4,300万ドルが回収できていないため、ロイヤリティの支払いが保留されていると伝えたと主張。ダーストとバンドメンバーが「最近まで一切のロイヤリティを受け取っていなかった」とも主張しています。

最近になって「UMGが回収されていないと不当に主張しているのではないかと疑ったダーストの代理人は、さらなる調査を提案した」という。ダーストは、2000年12月のインタースコープ社との契約以前に、バンドと最初に契約を交わしたFlip Recordsの元オーナーに連絡を取りました。同オーナーは、バンドへの関心が最近再び高まっているため、Flip Recordsには数百万ドルの収入があることをダーストに伝えたという。

またダーストの弁護士は、レコード会社側の会計処理についても疑問を呈し、199,676ドルがバンドに請求されたのは不可解であるとも主張しています。

結局、今春、新たな弁護団がこの問題に注意を喚起した後、UMGは103万ドルをバンドに、ダーストのFlawless Recordsに230万ドルを支払いましたが、ダーストの弁護士は、同社はリンプ・ビズキットにさらに多額の支払義務があると主張しています。

訴状では「リンプ・ビズキットとFlawless Recordsのアルバムの販売により長年にわたってUMGが得た莫大な金額を考慮すると、UMGは著作権侵害により原告に対して数千万ドル、あるいはそれ以上の賠償責任があります。実際、原告は、これらの契約の取り消し後にUMGが彼らに支払うべき金額は2億ドルをはるかに超えます」とも主張しています

この訴訟では未払いのロイヤリティに加え、ダーストは、リンプ・ビズキットと自身のFlawless Recordsを代表して、UMGとのレコード契約の無効化と、バンドへの楽曲の著作権の返還も求めています。