HOME > ニュース >

新たに発見されたモーツァルトの未発表曲、3ヴァージョンでリリース決定

2024/10/09 08:41掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
WOLFGANG AMADEUS MOZART Serenade in C Major, K 648
WOLFGANG AMADEUS MOZART Serenade in C Major, K 648 "A Very Little Night Music" World Premiere Recording - Deutsche Grammophon
新たに発見されたモーツァルトの未発表曲、3ヴァージョンでリリース決定。

ドイツの図書館で最近発見された、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの未発表曲の世界初録音作品がドイツ・グラモフォンからリリースされます。

この作品は「A Very Little Night Music」(ドイツ語では「Ganz Kleine Nachtmusik」)と呼ばれており、正式名称は「セレナード ハ長調 K.648(Serenade in C Major, K 648)」。

今月、12分間の3つのヴォージョンがリリースされる予定で、10月11日には室内楽ヴォージョン2曲が、10月18日にはオーケストラ・ヴォージョンがデジタルでリリースされる予定です。

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの研究、出版、コレクションの収集を行う国際モーツァルテウム財団の研究者が、モーツァルトの作品目録であるケッヘルカタログの最新版を編纂していたところ、ドイツのライプツィヒ市の音楽図書館のカール・フェルディナント・ベッカー・コレクションに「A Very Little Night Music」の写本があることを発見しました。新たに発見された手書きの楽譜はモーツァルト自身が書いたものではなく、1780年頃に書かれたコピーであると考えられると研究者は述べています。

この作品はモーツァルトが10代前半だった1760年代半ばから後半に作曲されたもので、弦楽三重奏のための7つの小規模な楽章からなり、演奏時間は約12分。

9月19日にオーストリアのザルツブルクで行われたケッヘルカタログの発表会で弦楽三重奏団によって初めて公の場で演奏されました。

今回リリースされる3つの録音のうち一つは、ザルツブルクの国際モーツァルテウム財団のウィーンホールで収録されたものです。この演奏では、モーツァルトが作曲した当時と同じくまだ十代のヴァイオリニスト、Leonhard BaumgartnerとMargarita Pochebut、そしてコントラバス奏者のSvenja Doseとチェンバロ奏者のOscar Jockeが演奏を披露しています。。

9月19日の発表会でこの曲が演奏された時の映像がYouTubeで公開されています。

※この曲の演奏は1時間25分37秒過ぎから

■WOLFGANG AMADEUS MOZART
Serenade in C Major, K 648 "A Very Little Night Music"
World Premiere Recording

Deutsche Grammophon

Haruna Shinoyama · Neža Klinar
Philipp Comploi · Florian Birsak


01 I. Marche (World Premiere Recording)

02 II. Allegro (World Premiere Recording)

03 III. Menuet [I] - Trio (World Premiere Recording)

04 IV. Polonoise "Boloneso" (World Premiere Recording)

05 V. Adagio (World Premiere Recording)

06 VI. Menuet [II] - Trio (World Premiere Recording)

07 VII. Finale. Allegro (World Premiere Recording)

作品ページ
https://www.deutschegrammophon.com/