モトリー・クルー(Mötley Crüe) のメンバーたちの間で「人を噛むこと」がマイブームだった1984年頃、
エディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen) に噛みついたことがキッカケに、
AC/DC のメンバーも巻き込んだ乱闘騒ぎに発展した出来事を、バンドのマネージャーであるドック・マギーが、80年代のヘア・メタル/グラム・メタルをテーマにした新しいドキュメンタリー・シリーズ『Nöthin But a Good Time: The Uncensored History of the ‘80s Hair Metal』の中で振り返っています。米peopleで抜擢が公開されています。
マギーは「当時、モトリー・クルーのメンバー全員がダーク・エンジェルというものをやっていた。額の真ん中を噛んだり、腕を噛んだり」と振り返り、自分がターゲットになった時のことをこう話しています。
「ニッキー(シックス)とトミー(リー)が2人で俺に噛みつこうとしていた。最初にニッキーが襲いかかってきたので彼をつかんで引き倒すと、今度はトミーが俺に飛びかかってきたので、彼を引っ張った。2人とも地面に倒し、彼らを殴りつけた。あまりに何度も殴りつけたので、彼らに吐いてしまったよ(笑)」
マギーは続いて、1984年にスウェーデンのストックホルムで開催されたフェスティバル『Monsters of Rock』の前に、バンドが宿泊していたホテルで噛みつき事件が発生し、乱闘騒ぎに発展した出来事も思い出しています。
「スウェーデンのストックホルムにあるグランドホテルの大広間には15,000人が集まっていた。この時はモンスターズ・オブ・ロックをやっていて、AC/DC、ヴァン・ヘイレン、モトリー・クルーが一緒だった。突然、ニッキーが立ち上がって歩いて行き、エディ・ヴァン・ヘイレンの肩に噛みついたんだ」
当然、エディは面白く思っていませんでした。そしてトミー・リーがやって来て、彼に噛みついたときには、面白く思っていなかったどころではなくなりました。
「今度はみんなが怒り出した。15分後、ヴィンス(ニール)が彼に噛み付こうとした。エディがヴィンスの顔をつかんでテーブルに投げ飛ばし、2人はけんかを始めた。すると、AC/DCのマルコム(ヤング)がニッキーを見て“俺に噛み付くなら、お前の耳を噛みちぎってやる”と言った。ニッキーは彼の髪をつかんで壁に叩きつけた。
その間、トミーとデイヴィッド・リー・ロスはテーブルの上でカンフーの戦いのようなことをしていた」
この事件により、彼ら全員がホテルから追い出されることになりましたが、モトリー・クルーは気にしていませんでした。翌日、マギーがエディを噛んだことをトミーに思い出させると「彼は“俺たちは彼のことが大好きだから噛んだだけだ”と言っていた。俺は彼に言った。“お前はクソやらかした。人を噛んではいけない”」
以下はドキュメンタリーのトレーラー映像
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