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デヴィッド・ギルモア、最近の音楽業界/ギターソロはもはや遺物?/ロジャー・ウォーターズとの再共演?/ケイト・ブッシュをステージに戻せる?等語る

2024/10/04 13:54掲載
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David Gilmour - Photo by Anton Corbijn
David Gilmour - Photo by Anton Corbijn
ピンク・フロイド(Pink Floyd)デヴィッド・ギルモア(David Gilmour)は英ガーディアン紙の企画で、ファンからのさまざまな質問に答えています。

Q:あなたについて知られていないことで、あなたがいつも喜びを感じていること何ですか?

「僕は昔から大工仕事が大好きなんだ。靴べらからテーブル、ツリーハウス、ボートハウスまで、木でいろいろなものを作ってきた。保険会社の人たちは、僕が指を切らないか心配しているみたいだけどね」

Q:音楽業界がコンサートチケットに自主課徴金を課して、その資金で英国の草の根音楽を支援する基金を創設するという考えについて、どう思いますか?

「最近の音楽業界は厳しい状況にあると思う。業界でレコーディングを行っている人々にとっては、報酬は正当なものではない。音楽業界のお金の大半は、富裕層や権力者によって吸い取られてしまっている。僕は幸運にも、ミュージシャンにより多くの報酬が支払われていた黄金時代に活動していたので、その状況を改善できるのであれば、どんなことでも支持するよ。現在活動中のミュージシャンは、ライヴをしなければならない。他の方法では生き残れないんだ。レコーディングではやっていけないというのは、新しい音楽が生まれることを奨励しないので悲劇だ。世界は今、最高の時代を経験しているわけではない。徐々にすべての仕事がロボットやAIに移行し、お金を稼ぐ人の数がどんどん減り、金持ちになる人がどんどん増えている。“他人なんてどうでもいい”というのが彼らの態度だ」

Q:最近の音楽ではギターソロは廃れてしまったように思えます。 ギターソロはもはや古いバンドの遺物なのでしょうか?

「僕は、こうしたものは循環するものだと考えている。僕は今でもやっている。復活することを期待しているよ。間奏は音楽において非常に重要な要素だ」

Q:ロジャー(ウォーターズ)とステージで再び共演すると思いますか?

「絶対にない。僕はプーチンやマドゥロ(ベネズエラ大統領)のような大量虐殺や独裁を積極的に支持する人とは距離を置くようにしている。女性やLGBTコミュニティに対して、そのような扱いをしてもいいと思っている人とは、どんなことがあっても一緒にステージに立ちたくない。一方で、僕が知る中で最も優しく、音楽的才能に恵まれた人物の一人である故リック・ライト(リチャード・ライト/ピンク・フロイドのキーボード奏者)とは、また一緒にステージに立ちたいと思っているよ」

Q:ケイト・ブッシュをすぐにでもステージに戻すことはできますか?

「ケイト・ブッシュをステージに戻せるのはケイト・ブッシュだけだ。2014年にハマースミス・アポロで行われた公演は、僕が今まで見た中で最高のものの一つだったと思う。僕たちは数晩通った。実は最近、彼女を説得しようとしたんだ。そっとね」

Q:音楽は心が生み出すものだとお考えですか? それとも、何らかの形で高次の意識から直接受け取るインスピレーションの要素があると思いますか?

「僕は無神論者なので、大きな声では言いたくはないけれど、曲を書いているときに音楽が自然にあふれ出てくるような感覚になることがある。いつも自分がやったことのように感じるわけではなく、なぜか自分の中からあふれ出てくるんだ」

Q:私もギターを弾くのですが、ソロのテクニックを向上させるための重要な要素について、あなたの意見をお聞きしたいです

「テクニックなんて忘れてしまえ! 心配するな。ただ、心に響く音やメロディを奏で、それを外に出せばいいんだよ」

Q:ロジャーが書いた歌詞で、最高だと思うものは何ですか?

「うーん、ちょっと考えさせてほしい。“Walk With Me Sydney”という曲かな? (インタビュアー:その曲は知らないです) 驚かないよ(笑)。公式には録音していないと思うからね」

Q:宇宙旅行に行ってみたいですか?

「宇宙旅行に招待されたことがあるよ、面白いことにね。モスクワで演奏していたときだった。それがまだ恥ずかしいと思わなかった時代の話。彼らは僕に宇宙に行きたいか?と尋ねた。でも僕はモスクワの宇宙博物館で彼らのロケットとカプセルを見ていたので、恐怖でビビながら“結構です”と答えた。彼らのロケットとカプセルはナットとボルトで組み立てられた粗末なものだった」

Q:あなたは、史上最高のアルバムのいくつかに参加しています。大変でしたか、それとも刺激的なことでしたか?

「大変だとは思わない。間違いなく刺激的だよ。すべてが完成し、まとめられた自分の新しいアルバムをコントロールルームで聴いたときの感覚は、1973年にアビーロードで『The Dark Side of the Moon at Abbe』を聴いたときの感覚と似ていた。得た興奮は、とても似ていたよ」

Q:音楽制作に関して、今後の抱負を教えてください

「僕の抱負は続けること。このツアーが終わったらすぐに、スタジオに戻って、さらに音楽制作に取り組むつもり。それ以上の抱負はない」