Max Cavalera - photograph by Jim Louvau
オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)は、
セパルトゥラ(Sepultura)脱退直後の
マックス・カヴァレラ(Max Cavalera)を自宅に招き、これからも音楽を作り続けるよう励ましたという。マックスは、自身を再び立ち上がらせたのは、彼の妻とオジーのおかげだと英Metal Hammer誌の新しいインタビューの中で話しています。
1996年8月、イギリスで開催された「モンスターズ・オブ・ロック」のステージにセパルトゥラとして立つ直前、マックスは義理の息子の交通事故死を知り、妻のグロリアと共に会場を去りました。息子の葬儀が終わるとマックスは戻り、セパルトゥラのツアーを続けましたが、バンドの他のメンバーは、マックスに彼の妻でバンドのマネージャーだったグロリアを解雇し、新しいマネージメントを見つけたいと伝えます。理由はグロリアがマックスを優遇し、他のバンドメンバーをないがしろにしているからだったという。息子の死を受け入れられずにいたマックスは、バンド仲間がグロリアを追い出そうとしていることに裏切られたと感じ、突然バンドを脱退しました。その後、1997年に
ソウルフライ(Soulfly)を結成しました。
マックスによると、バンド脱退後は半年間うつ状態に陥り、その間は曲を書きたくなかったという。そんな彼を再び立ち上がらせたのは、彼の妻とオジーでした。
「(音楽制作に復帰するという)決意を後押しした大きな要因のひとつは家族だった。特に強い絆で結ばれた妻がいてくれたから。グロリアは再びこの世界に戻って、自分の使命を果たすよう、本当に俺を後押ししてくれた」
彼は続けて、オジーの自宅に招待されたときに、彼からもらった励ましの言葉を明かしています。
「奇妙な話しかもしれないが、オジーもそうなんだ。オジー・オズボーンに感謝しなければならない。イギリスにある彼の家で夕食を食べた時、彼は俺に“(周りの意見なんて)どうでいい!復帰するかどうかはお前次第だ!”と言ってくれた一人だった。
もし10代の頃の俺に、オジーが俺に音楽を続けるようにアドバイスをくれる日がいつか来る、なんて言ったら、ぶん殴ってやる!って感じだったに違いない。俺は信じなかっただろうけど、彼は本当にそう言ったんだ。彼がそう言うなら、俺はそれを放っておくわけにはいかない。俺の妻とオジーがまた音楽をやれと言っているなら、絶対にやらなきゃいけない! ハハハ! これ以上のことはないだろう?
(マックスはカムバック・アルバムの制作を振り返る)
一度それをやってみると、自信が戻ってきた。6か月間、俺は自信を失っていた。自分はまったくクズで、ただのゴミで、何をやってもダメなんだと感じていた。ミュージシャンとして、それは本当に狂気じみた状態だった。
ソウルフライを結成した後は、本当に楽しく制作することができた。 最高のメンバーを見つけ、一緒にスタジオに入って、まるで“世界に対抗する俺たち”みたいな感じだった。 セパルトゥラの初期を少し思い出したよ。
(アルバム『Soulfly』)は俺が創作したアルバムの中で最も重要なもののひとつだよ。あのアルバムが成功していなければ、俺はここで君と話していないだろうね」