Jane’s Addiction Boston 9-13-2024 Perry Farrell Flips Out
ジェーンズ・アディクション(Jane's Addiction)のライヴ中にヴォーカリストの
ペリー・ファレル(Perry Farrell)がギタリストの
デイヴ・ナヴァロ(Dave Navarro)に殴りかかった騒動(詳しくは
こちら)から約2週間、このツアーでギター・テックを務めたダン・クリアリーが、騒動に至るまでの経緯をポッドキャスト『Rare Form Radio』の中で詳細に語っています。クリアリーによると、ファレルはステージから退場させた後、バックステージでナヴァロに再び殴りかかり、ナヴァロの顔を殴ったという。
この騒動があったのは9月13日のボストン公演で、11曲目の「Ocean Size」を演奏している時でした。ファレルはナヴァロを突き飛ばし、さらに殴りかかったため、他のバンドメンバーやスタッフに制止され、ステージから退場させられました。これにより、この公演は突然幕を閉じました。
クリアリーはポッドキャストの中で、問題の発端は、ファレルと彼の妻エティ・ラウがバンドの北米ツアーでダンサーやバックコーラスを起用した、より凝った演出を望んだことだったと説明しています。バンドの他の3人のメンバーは、より小規模なライヴを希望しました。クリアリーはこう話しています。
「今は2024年、ちょっと時代が違う。露出度の高い服を着た女性をステージやビデオに出しても、ファレルが思っているほど力になるとは思えない。ファレル夫妻は、このことをなかなか諦めることができず、最初のライヴの前にペリーがバンドを辞めるという事態にまでなった」
最終的には説得されてツアーを続行することになったものの、演出の不足に明らかに動揺した彼は、ツアー中ずっとバンドメンバーに不満を募らせていたという。
クリアリーは、タンパでの公演とニューヨークでの2夜公演のうちの初日は、特にひどかったと指摘しています。
「最初の(ニューヨークでの)公演は、僕がこれまでに見た中で最悪のライヴだった。ジェーンズに限った話ではなく、僕がこれまで見た中で最悪のライヴだった。 (ファレルは) 曲の中で自分がどこにいるのか分かっていなかった。歌詞も分かっていなかったし、他の曲の歌詞を歌っていた。これは音の問題ではない。彼はツアー中、素晴らしいライヴをしたこともたくさんあった。音は変わらない。僕たちはいつも同じだ」
どうやら、その公演がバンド内の口論につながったようですが、ファレルとナヴァロはハグをしてそれを乗り越え、翌日のニューヨーク公演では素晴らしいパフォーマンスを披露したという。しかし、その次の公演が9月13日のボストン公演でした。
クリアリーは、ボストン公演中、ナヴァロとファレルは息が合っていなかったと話しています。
ファレルがステージ上でナヴァロを突き飛ばし、殴りかかったため、他のバンドメンバーやスタッフが制止しましたが、その際、メンバーのエリック・エイヴァリーがファレルをヘッドロックしながら2、3回殴りました。これはファレルの妻が以前に証言していましたが、今回クリアリーは妻のその主張を認めています。
ファレルがステージから退場させた後、バックステージでナヴァロに再び殴りかかったことについては、こう話しています。
クリアリーはポッドキャストの中で、ナヴァロがファレルに向かって「何だよ、このクソ野郎!」と叫んでいるのが聞こえるバックステージの実際の音声も公開しています。ファレルがナヴァロの顔を殴ったのは、このときだったようです。「あれは実際に命中した」とクリアリーは主張し、「デイヴの顔の左側に当たった右手の音が聞こえるはずだよ」と付け加えています。
クリアリーはまた、ファレルの行動にアルコールが大きく影響したとは思わないとも話し、「彼はステージ上で大量のワインを飲んでいるわけではない」と説明。彼はそれを「感情的な問題」と「薬物」の可能性によるものだろうと主張しています。
最後にジェーンズ・アディクションの現状について、クリアリーはバンドは解散したと考えていますが、ファレルが助けを得られることを望んでいるとも話しています。
「誰もペリーを悪者にしようとしているわけではない。彼は確かにこんなことをしてしまったし、僕はこのバンドは終わったとも思っている。でも、彼が立ち直ることを本当に願っているんだ。インスタグラムに投稿されたペリーの謝罪は心からのものだと思うよ」