ジミー・ペイジやポール・ロジャースらが結成したザ・ファーム、2007年頃に再結成が計画されていた　メンバーのクリス・スレイド語る

1984年にジミー・ペイジ（Jimmy Page）、ポール・ロジャース（Paul Rodgers）、トニー・フランクリン（Tony Franklin）、クリス・スレイド（Chris Slade）が結成したバンド、ザ・ファーム（The Firm）は、その後、2枚のアルバムを残して1986年に解散しました。スレイドによると、2007年頃に再結成が計画されていたという。eonmusicの新しいインタビューの中で語っています。

Ｑ：ザ・ファームについて。彼らと一緒に仕事をするのはどんな感じでしたか?

「最高だったよ。素晴らしい経験だった。ジミーはドラッグはやっていなかった。やめていたんだ。ザ・ファームの期間中はずっと白ワインのスプリッツァーを飲んでいたけど、それも頻繁にというわけではなかった。僕らがバーでただおしゃべりしていた時だけだった。ポールとは1971年に彼がフリーにいた時に知り合った。（マンフレッド・マンズ）アース・バンドがディープ・パープルと一緒にオーストラリア・ツアーを行った際、フリーがオープニングアクトを務めたんだ。俺は彼を知っていたし、彼はいつも素晴らしいシンガーだった。当時は信じられないほど痩せていて、俺もそうだった。

トニー・フランクリンがベースを担当していた。素晴らしいフレットレス・ベーシストで、最高のユニットだった。2年間続いた。かなり長かったんじゃない。アース・バンドは7年、トム・ジョーンズは7年だったけど、これは2年間で2枚のアルバムを制作したからね。

みんなから“なぜ解散したのか？”とよく聞かれるけどが、 なぜ終わったのか、俺にはわからない。その理由については、ペイジかポールに聞いてくれ。俺にはわからないから。俺とトニーはマネージメントの細かいことには関与していなかった。それは良かったと思う。そうすれば、余計なことに首を突っ込むこともなく、やるべきことをやって、家に帰ればいい。それだけのことだ。誰か他の人が決定を下すだけだ」

Ｑ：ザ・ファームは過小評価されていると思いますか?

「間違いなくね。間違いなく過小評価されているバンドだよ。俺らは再結成しようとしていたんだ。ある時期にね。おそらく君は聞いたこともないだろうけど、レッド・ツェッペリンという小さなバンドが再結成したことがあった。くだらない名前だけど、彼らはとても良かったと聞いているよ！　彼らのせいでザ・ファームは（再結成を）叩きのめされたんだ」

Ｑ：（レッド・ツェッペリンが再結成ライヴをした）2007年のアーメット・アーティガン・トリビュート・コンサートの頃の話をしているのですか？

「そうだよ。トニーとペイジがそのことについて話していて、彼が“ああ、そうだな、実現するかもしれない”と言ったので、俺は“幸運を祈るよ!”と言ったんだけど、実現することはなかったし、これからもないだろうね。もちろん、ポールはクイーンや自身のキャリアで、他にも多くのことを成し遂げている。個人的な意見だけど、今の方が歌が上手くなっていると思うよ。当時も素晴らしかったけどね。この島国が生んだ最高のブルース・ヴォイスだよ」

Ｑ：そのとき、何が話し合われていたかご存知ですか？　ツアーになるのか、それとも単発の公演なのか、あるいは新しいアルバムのリリースなのか？

「いや、知らない。さっきも言ったように、トニーと俺はその話し合いの当事者ではない。話し合いは、ペイジ、ポール、そしてマネージメントの間で行われていたんだ」