デイヴィッド・リー・ロス(David Lee Roth)と
アレックス・ヴァン・ヘイレン(Alex van Halen)はヴァン・ヘイレン・トリビュート・ツアーを計画していましたが、最終的に計画の初期段階で頓挫しました。参加を打診されていたギタリストは
ジョー・サトリアーニ(Joe Satriani)でした。サトリアーニは、このツアーを引き受けることに大きなためらいがあったという。サトリアーニは現在、
サミー・ヘイガー(Sammy Hagar)と共に
ヴァン・ヘイレン(Van Halen)楽曲を演奏するツアーに参加していますが、2つのツアーの違いについて、Guitar.comの新しいインタビューの中で語っています。
サトリアーニがアレックスとデイヴィッドからヴァン・ヘイレン・トリビュート・プロジェクトを一緒にやらないかと最初に打診されたとき、サトリアーニは最初はイエスと言いましたが、その3週間後にアレックスに電話をかけ直し、「無理だ。できない。難しすぎる」と話したという。
「でも、アレックスは僕にできるよと説得してくれた。でもね、それからさらに数週間後、また同じようなことが繰り返されたんだ。“いくつかの曲は...僕には合わないな”と思った。エディは僕とはまったく異なる演奏をしていた。彼がタイミングを置く場所は、僕が何十年も演奏してきた中で培ってきたものとはまったく異なっていた。それが一番大変だった。僕は常にエディのように演奏し、常に一番の場所を見つけようとしていた」
サトリアーニは彼自身が関わるよりも、エディの息子であるウルフギャング・ヴァン・ヘイレンが父への敬意を表することの方が、ファンが求めていたものだと考えているとも語っています。
では、なぜサトリアーニはサミー・ヘイガーのツアーに参加しているのか?
「それは、キャリア全体を振り返るという友人からの呼びかけがあったからだよ。ヴァン・ヘイレンの曲が15曲から20曲ほど含まれているけど、デイヴとアレックスがやりたいと思っていた曲とは違っていた。デイヴは自身がバンドを脱退した以降のヴァン・ヘイレンの曲は一切やらないつもりだった。
サミーが加入したことで、エディは大きく変化した。彼ははるかにプログレッシブになり、僕にとってはまったく異なる世界へと飛び込むことになった。
僕は自分自身に言い聞かせた。“これはショーではない。これはヴァン・ヘイレンのトリビュートではない。これはサミーのレガシーへのトリビュートであり、たまたまそのレガシーにヴァン・ヘイレンの音楽が大きな割合を占めているだけなんだ”とね」