キッスのジーン・シモンズ「ザ・スミスはギタリストをクビにして再結成すればいい」　オアシス再結成やリンキン・パーク再始動も語る

キッス（KISS）のジーン・シモンズ（Gene Simmons）はフォーブス誌の新しいインタビューの中で、ザ・スミス（The Smiths）再結成ツアーのオファーをジョニー・マーが無視したというモリッシーの主張について「ギタリストをクビにして他の誰かを雇えばいい。大金のオファーを断るなんて正気の沙汰ではない」とコメント。またオアシス（Oasis）の再結成や、リンキン・パーク（Linkin Park）が女性ヴォーカルを迎えて再始動したことについても話しています。

■モリッシーの主張「ザ・スミスの再結成のオファーを自分はイエスと答えたがジョニー・マーは無視した」について

「ギタリストをクビにして、他の誰かを雇うべきだ。誰も気にしない。みんなただ曲が聴きたいだけなんだ。俺は何度も何度も同じことを言っている。通りに出て、通りがかりの人に“ジョニー・マーって誰？”と聞いてみればいい。君が誰のことを言っているのかわからないだろう。

（仮に）1億ドルのオファーを断るなんて正気の沙汰ではない。そんな大金を稼げる仕事が他にあるか？　サッカー選手とかにならない限りはないだろう」

■オアシスの再結成について

「良いね！素晴らしいマーケティングだよ。策略であっても、偶然であっても、計画的であっても関係ない。リアムのことはちょっと知っている。ホテルで偶然会って、挨拶を交わした。彼は実際に俺のことをからかって、彼の2人の息子、ジーンとレノンの1人を、俺の名前からとってジーンと名付けたと俺に言っていた。本当かどうかは疑わしいが、ホテルで彼は俺を信じ込ませようとしたんだよ！　あの兄弟の関係は、前にも読んだことがあるが、いつもうまくやっている。

（旧約聖書『創世記』に登場する兄弟相克の物語）カインとアベルから始まって、ずっと続いている。偉大な組み合わせは、みんなそうだ。（ジョン）レノンと（ポール）マッカートニー、（ミック）ジャガーと（キース）リチャーズ、彼らはしばらくするとお互いに反目し合うが、また一緒にやろうとするもんだよ！　いつもうまくいくし、彼らにとってはいいことだ。みんな、彼らの曲を聴きたがっているからね！　彼らにはたくさんのファンがいるし、きっとうまくいくだろう。幸運を祈るよ！彼らの活躍を祈ってるよ」

■リンキン・パークが新しいシンガー、エミリー・アームストロングを迎えてバンドを再始動させたことについて

「素晴らしいよ。（新曲を）聴いたよ。ビデオも見た。新しい女性シンガーは素晴らしいね！　彼女はバンドに合っている。素晴らしい歌声だ。彼らの幸運を祈るよ。人生は短い。思いっきり楽しんでほしい。リンキン パークにはファンがいて、彼らは曲や音楽を聴きたいと思っている。なぜそうしないのか？　レーナード・スキナードのようにオリジナル・メンバーがほとんどいない、またはまったくいないバンドがたくさんある。人々はそんなバンドでも曲も聴きたいんだ」

■リンキン・パークがチェスター・ベニントンの後任に、男性ヴォーカリストではなく女性ヴォーカリストを選んだ選択について

「いいね。ルールを破っている。AC/DCはボン (スコット) なしでは生き残れないと言わていた。でも、あの声だ!　彼らは生き残り、さらに大きくなった。

“リードシンガーを見つけたら、もうそれ以外は考えられない！”。いや、実際のところ、（AC/DCに代役ヴォーカルを務めた）アクセル（ローズ）は素晴らしい仕事をした。もし彼がAC/DCやガンズ・アンド・ローゼズの両方いたとしたら、どちらも素晴らしいものになっていただろうね。ヴァン・ヘイレンは俺が発見したというか見つけたバンドで、個人的には（デイヴィッド・リー）ロス時代のヴァン・ヘイレンの方が好きだった。最高だった。彼のような人はいなかったし、リードシンガーのあり方を変えた。ロスが脱退したときは“もう終わりだ!”と思ったが、実際にはサミー・ヘイガーを迎えて、さらに大きくなった。

ジェネシスはピーター・ガブリエルを失ったら終わったか？　いや、違う。ガブリエルが去ると、ジェネシスは後ろから来たドラマー（フィル・コリンズ）を擁するスタジアム・バンドになった。こういう“ルール”は誰が作ったんだ？　ロックンロールにはルールなんてないんだよ」