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アルバム・カヴァーに“ヘヴィメタル”のイメージを最初に確立させた作品はアイアン・メイデンの1stだった メイデン本の著者が主張

2024/09/16 21:53掲載
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Iron Maiden / Iron Maiden
Iron Maiden / Iron Maiden
現在では、ジャケット・カヴァーを見ただけで、そのアルバムがメタルであるかどうかを判断できる場合が多いですが、1970年代後半まではそうではありませんでした。それが変わったのは、NWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)ムーブメントで、アイアン・メイデン(Iron Maiden)のデビューアルバム『Iron Maiden』がジャケット・カヴァーに“ヘヴィメタル”のイメージを最初に確立させた作品だったと、メイデン本『Iron Maiden: Album by Album』の著者マーティン・ポポフが主張しています。

Booked on Rockの新しいインタビューの中で、エディが登場するまでは、ロックやメタルのジャケット・カヴァーがいかに単調だったかについて、具体的な例を挙げて話しています。

「(メイデンのデビューアルバムについて)この不気味なネオングリーンのモンスターのイラストがジャケット・カヴァーになっているのを見ると、新しい種類の派手なものだと感じるし、“中に入っているものは間違いなく、その通りのものなんだろうな”と思わせる。それはNWOBHMの全体的な考え方を象徴していた。つまり、ヘヴィメタルであることを誇りに思い、ヘヴィメタルに見えることを誇りに思う、というようなものだった。

私が以前からよく言っているが、昔は、ブラック・サバスは基本的にイーグルスのようだった。アルバム・カヴァーは特にヘヴィ・メタルというわけではなかった。つまり、イーグルスとかのアルバム・カヴァーのようだった。ドゥービー・ブラザーズとか、フォガットとか。すべてのバンドにヘヴィ・メタルという統一されたイメージは存在しなかったんだ」

ポポフは、メイデンのデビューアルバムがリリースされたのと同時期に、うまくいったアルバム・カヴァーの例をいくつか挙げています。また、マスコットはすぐに人気グッズとなり、バンドを支えたことも指摘しています。

「エディは“漫画的なイラストに移行していく”という事実を示す初期の素晴らしい例のひとつだったと思う。タイガー・オブ・パンタンの『Wild Cat』や、クオーツ(Quartz)の『Stand Up and Fight』もそう。

ライヴに合わせたマスコットができて、すぐにエディなどの格好をした人たちがステージに登場するようになった。それはクールだし、Tシャツにもぴったりだ。エディは今では、素晴らしいブランドとして使われている」