MC5、53年ぶりの新アルバムからトム・モレロが参加した新曲「Heavy Lifting」公開

MC5のウェイン・クレイマー（Wayne Kramer）は生前、MC5名義では1971年以来となる新しいスタジオ・アルバムを制作していました。そのアルバムがついにリリースされます。53年ぶりとなる新スタジオ・アルバム『Heavy Lifting』からレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロ（Tom Morello）が参加した新曲「Heavy Lifting feat. Tom Morello」が公開



アルバムは海外で10月18日発売。リリース元はearMUSIC。
スタジオ・アルバムのリリースは1971年『High Time』以来。

『Heavy Lifting』はウェイン・クレイマーのギターとヴォーカルをフィーチャーしており、彼はアルバムの13曲中12曲をオークランドのシンガーソングライター、ブラッド・ブルックスと共作しています。

CD、アナログレコード共にボーナス・ディスクが付属される予定で、『Kick Out The Jams』の50周年を記念したMC50ツアーからの未発表ライヴ音源が収録される予定です。

このアルバムをウェインと共に制作したプロデューサーのボブ・エズリン（Bob Ezrin）は、ウェインが亡くなった直後の2024年2月、英Classic Rock誌に追悼文を寄稿。その中で、新しいスタジオ・アルバムについても書いていました。

「このMC5のニュー・アルバムは、ソングライターとして、プレイヤーとして、そしてアレンジャーとしてのウェインの才能を見事に証明していると思う。ギターマンの絶頂期の瞬間を切り取ったものだ。僕たちは、このプロジェクトに貢献してくれた素晴らしいミュージシャンたち、特にウェインの作曲パートナーでありリード・シンガーであるブラッド・ブルックスとともに、このプロジェクトに心血を注いだ。また、ドン・ウォズ、エイブラハム・ラボリエル Jr .、デニス・トンプソン、トム・モレロ、スラッシュ、アリス・イン・チェインズのウィリアム・デュヴァール、ヴィッキー・ランドル、ヴァーノン・リード、ジョー・ベリー、その他多くのミュージシャンが、このプロジェクトに情熱と感性を注いでくれた。このアルバムを作る上での僕たちのモットーは“We Are All MC5”だった。

今、ウェインが亡くなったことで、僕たち全員が彼の作品が確実に聴かれ、彼が称えられるようにする責任を感じています。

今のところ、アルバムのリリース・スケジュールはわからない。でも、必ずリリースされる。それは確かだ」

ボブ・エズリンは今回、リリースが決定したことを受け、次のように語っています。

「とてもヘヴィだ。革命的なメッセージが込められているが、ユーモアのセンスもある。ヘヴィメタルも少し入っているし、ファンクもかなりある。でも全体的にはヘヴィなアルバムで、ギターが全面的にフィーチャーされている。

ほとんどの時間、ギターが壁のように立ち並び、ウェインと彼の信念によって支えられている。これはギターマンの絶頂期のスナップショットである。僕たちは皆、彼の作品が聴かれ、彼が称賛されるようにするという責任を感じている。僕たちはこのプロジェクトに心血を注いだ」

以下は以前に公開された音源

「Can't Be Found feat. Dennis Thompson & Vernon Reid」


「Boys Who Play with Matches」


■『Heavy Lifting』

■『Heavy Lifting』

1. ‘Heavy Lifting’ (feat. Tom Morello)
2. ‘Barbarians At The Gate’
3. ‘Change, No Change’
4. ‘The Edge Of The Switchblade’ (feat.William Duvall & Slash)
5. ‘Black Boots’ (feat. Tim McIIrath)
6. ‘I Am The Fun’ (The Phoney)
7. ‘Twenty-Five Miles’
8. ‘Because Of Your Car’
9. ‘Boys Who Play With Matches’
10. ‘Blind Eye’ (feat. Dennis Thompson)
11. ‘Can’t Be Found’ (feat. Vernon Reid & Dennis Thompson)
12. ‘Blessed Release’
13. ‘Hit It Hard’ (feat. Joe Berry)

Additional Tracklisting (2CD/2LP):
1. ‘Ramblin’ Rose’
2. ‘Kick Out The Jams’
3. ‘Come Together’
4. ‘Motor City Is Burning’
5. ‘Borderline’
6. ‘Gotta Keep Movin”
7. ‘Future/Now’
8. ‘Poison’
9. ‘Shakin’ Street’
10. ‘Sister Anne’