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マイケル・シェンカー 『My Years with UFO』のディー・スナイダー/ロジャー・グローヴァー/カイ・ハンセン/スティーヴン・パーシーら参加曲を解説

2024/09/13 14:39掲載(Last Update:2024/09/13 17:20)
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Michael Schenker / My Years with UFO (50th Anniversary Celebration 1972-1978)
Michael Schenker / My Years with UFO (50th Anniversary Celebration 1972-1978)
マイケル・シェンカー(Michael Schenker)は英Classic Rock誌の企画で、UFO時代の楽曲を豪華ゲストと共に再構築した新アルバム『My Years with UFO (50th Anniversary Celebration 1972-1978)』の楽曲を自ら解説。

以下は、その中の、ディー・スナイダー&ジョエル・ホークストラ、ジョーイ・テンペスト&ロジャー・グローヴァー、アクセル・ローズ、カイ・ハンセン、スティーヴン・パーシー参加曲計5曲の解説

●Natural Thing (Feat. Dee Snider and Joel Hoekstra)

「ディー・スナイダーに会ったとき、彼は僕に自分がどれほど熱心なファンであるか、またニューヨークでのUFO再結成コンサートをどれほど楽しんだかを話してくれた。僕は、もう50年も新しい音楽を聴いていないから、ディーの声がどんなものかまったく覚えていなかったんだけど、この“Natural Thing”で彼の歌声を聴いて、なんて素晴らしい声なんだろうと圧倒されたよ。素晴らしいオープニング曲になったし、僕にとっては素晴らしいサプライズだった! ジョエル・ホークストラは、これまでにも何度か会ったことがあるんだけど、素晴らしいギタリストだよ。彼のソロを聴いたとき、まるでサックスのように聴こえた。本当に驚いたよ」

●Only You Can Rock Me (Feat. Joey Tempest and Roger Glover)

「(もともと)アクセル・ローズが選んだ3曲のうちの1曲だった。彼はこれと“Too Hot To Handle”と“Love To Love”をやったんだけど、“Only You Can Rock Me”と“Too Hot To Handle”の自分のヴァージョンが気に入らなかったから、“Love To Love”だけに絞ることにしたんだ。結局ジョーイ・テンペストが代わりにやることになったけど、素晴らしい歌声だった。

ロジャー・グローヴァーのアイデアはレコード会社が思いついたものなんだけど、僕は信じられなかったよ。彼はMSGの最初のアルバムをプロデュースしたし、明らかにディープ・パープルは僕が15歳の頃の主なバンドのひとつだった。これまで彼のベース演奏をじっくり聴くことはなかったと思うけど、“Only You Can Rock Me”では彼の演奏はとても美しく、とてもメロディックだった。彼がこのような演奏ができるベース奏者だとは知らなかったよ」



●Love to Love (Feat. Axl Rose)

「アクセルは“Only You Can Rock Me”と“Too Hot To Handle”のことを忘れて、“Love To Love”に集中した。しかし、それから時間がかかった。まだダメだ、まだダメだと。最終的に彼はて、これがそうだ、と承認してくれた。本当に素晴らしかった。スローな曲だから、彼のヴォーカル・アプローチとカントリー&ウエスタンのタッチが少し混ざったような感じになった。フィル・モグの歌い方は普通じゃないから、それをコピーするのはとても難しいんだけど、アクセルは素晴らしい仕事をしてくれたよ」

●Rock Bottom (Feat. Kai Hansen)

「(スコーピオンズ)“Lonesome Crow”という曲があるんだけど、これは基本的にギターの即興演奏だった。即興で冒険できる曲を持つことは、僕のキャリアを通してとても重要なことだった。それがまさに“Rock Bottom”なんだ。素晴らしいリフを持ちながら、中間部分がどこかへ行ってしまうような曲で、特に初期の頃は完全に即興だった。その後、(UFOのライヴ盤)『Strangers in the Night』がヒットしたので、そのヴァージョンのほとんどを残しつつ、少しの余裕を設けて、そこに新しいものを加えるようにしている。

それから、もちろん、カイ・ハンセンだよ。レコード会社からの提案だったと思うけど、僕は彼のヴォーカルにとても満足しているんだ。最近バルセロナで彼にばったり会ったので、いつか一緒にライヴをやってくれないかと頼んでみたんだ。すると彼は“スケジュールが空いていれば、喜んで”と答えてくれたよ」



●Shoot, Shoot (Feat. Stephen Pearcy)

「モンスターズ・オブ・ロックのクルーズに参加したとき、みんなで集まって写真を撮っていたら、スティーヴン・パーシーがやってきて、両手を大きく広げて“マイケル、マイケル、大好きだよ”と言ってきたんだ。僕は90年代にラットのツアーを手伝ったことがあって(1991年から92年にかけてロビン・クロスビーの代役として)、クルーズで彼が歌っているのを見て、本当にいい仕事をしていたので、彼に頼むことにしたんだ。ヨーロッパやガンズ・アンド・ローゼズと同じように、ラットは当時のビッグバンドの一つだったから、スティーヴンもこのアルバムに参加すべきだったんだ。彼はまた、素晴らしい仕事をしてくれた」

アルバムは9月20日発売。リリース元は海外はearMUSIC、日本はワードレコーズ。

全曲分の解説は以下で

https://www.loudersound.com/features/michael-schenker-my-years-with-ufo-track-by-track-guide
■『My Years With UFO』

01. Natural Thing (feat. Dee Snider, Joel Hoekstra)
02. Only You Can Rock Me (feat. Joey Tempest, Roger Glover)
03. Doctor, Doctor (feat. Joe Lynn Turner, Carmine Appice)
04. Mother Mary (feat. Slash, Erik Grönwall)
05. This Kids (feat. Biff Byford)
06. Love To Love (feat. Axl Rose)
07. Lights Out (feat. Jeff Scott Soto, John Norum)
08. Rock Bottom (feat. Kai Hansen)
09. Too Hot To Handle (feat. Joe Lynn Turner, Adrian Vandenberg, Carmine Appice)
10. Let It Roll (feat. Michael Voss)
11. Shoot, Shoot (feat. Stephen Pearcy)