ロブ・ハルフォード「ヘヴィメタルのルネッサンスは世界的なものだ。メタルは人々が直面している多くの対立や怒りの解毒剤なんだ」

ジューダス・プリースト（Judas Priest）の「メタル・ゴッド」ロブ・ハルフォード（Rob Halford）は英Classic Rock誌の新しいインタビューの中で、「ヘヴィメタルのルネッサンスは世界的なものだ。誰もがメタルのすべてを探求している」とメタルの現状について興奮気味に熱弁。メタルは「人々が直面している多くの対立や怒りの解毒剤なんだ」とも語っています。

「ヨーロッパ公演ではヨーロッパの人々が熱狂していた。ヘヴィメタルのルネッサンスは世界的なものだよね。文化的にも。ゴジラ（Gojira）がオリンピックに出場するほどだ。誰もがメタルのすべてを探求している。誰もがさまざまなバンドをチェックしたがる、そんな素晴らしい雰囲気がある。

彼らはプリーストを、サクソンを、メイデンをチェックしたいと思っている。メタルのファーストウェーブを担った連中をチェックしたいと思っているんだ。

アテネのステージに立った時、夜10時で気温が43度くらいあるのに、会場が超満員で、俺たちが演奏する曲にみんなが熱狂しているのを見ると、本当に感動する。その多くは20代で、中には10代前半の若者もいた。彼らはステージ前の手すりに体を押し当てて熱狂している。そんな光景を見ると、俺のようなオールド・メタルは、ただただ胸が高鳴るよ。

メタルは、人々が直面している多くの対立や怒りの解毒剤なんだ。特に政治的な分野においてはね。常にさまざまなものにさらされている。特にこの選挙の時期においては避けようがない。

俺は、メタルは今も昔も、人々を外に連れて行き、大声で叫ばさせて、お気に入りのメタルバンドのライヴを観るまでの間に溜まったものをすべて吐き出すための触媒の役割を果たしてきたと思っている。

これまで以上に、メタルは、おそらくすべての音楽は、人々に解放する機会を与える役割を果たしていると思う。音楽が果たしてきた役割は非常に重要なものだ。60年代に始まった文化革命、ベトナム戦争を巡る動き、それは現在まで続いている。

そして2024年のこの瞬間、世界の特定の地域で起こっているすべての恐ろしい出来事を目の当たりにしているとき、俺はこう思う。神よ、メタルを握りしめ、それを抱きしめ、受け入れて、心と体と魂に良い影響をもたらすものとしてください」