ブリティッシュ・ビート/R&B/モッズの代表格でハモンド・オルガンの名手だった、イギリスのヴォーカリスト/キーボード奏者の
ズート・マネー(Zoot Money)が死去。マネーのSNSアカウントが発表。82歳でした。
以下、声明より
「紳士淑女の皆様 - ズート・マネーは去りました(Zoot Money has left the building)。
※英語の慣用句「Elvis has left the building(※エルヴィス・プレスリーの公演が終わっても帰らない観客に向かって、エルヴィスは登場しない、という意味で発せられた言葉)」より。
輪が途切れることなく続きますように(May the circle be unbroken)
※ズート・マネー率いるズート・マネーズ・ビッグ・ロール・バンドの楽曲名より
ジョージ・ブルーノ・マネー
※ズート・マネーの本名
1942年7月17日 - 2024年9月8日」
ズート・マネーは、エリック・バードン、ピーター・グリーン、ハンブル・パイ、スペンサー・デイヴィス、ミック・テイラー、ジョージー・フェイム、アラン・プライスらと共演した。
1961年にはズート・マネーズ・ビッグ・ロール・バンドを結成。このバンドには、後にポリスのメンバーとなるアンディ・サマーズも在籍していた。
1968年、マネーはエリック・バードン&ジ・アニマルズに参加した。1980年にはポール・マッカートニーのMPLコミュニケーションズと契約し、ジム・ダイヤモンドのプロデュースでアルバム『Mr. Money』をリリースした。
1981年、マネーはスティーヴ・マリオットとロニー・レインによるジョイント・アルバム『The Majic Mijits』のレコーディングに参加した。ツアーを行うことが発売の条件だったため、ロニーが多発性硬化症を患っていたので発売を断念せざるを得なかった。このアルバムがリリースされたのは19年後だった。
80年代にはBBCスコットランドの音楽ディレクターとして働き、90年代にはアニマルズのアラン・プライスとレコーディングを行い、1998年にはルビー・ターナーのアルバム『Call Me By My Name』のプロデュースも担当した。
2000年代には、ハンブル・パイのアルバム『Back on Track』に参加したり、ロング・ジョン・バルドリーとともに英国ツアーを行い、英国で時折演奏を続けていた。
マネーはまた、俳優としても活動した。ロニー・バーカーと共演した映画『Porridge』や、『ビギナーズ』などに出演した。