ジミ・ヘンドリックスの遺産管理団体が初めて正式に承認　ドキュメンタリー映画『Jimi』制作中

ジミ・ヘンドリックス（Jimi Hendrix）の新しいドキュメンタリー映画『Jimi』が制作中。米Varietyによると、ジミの遺産や権利を管理する遺産管理団体Experience Hendrix, LLCが、Double AgentとNetwork Entertainmentと共に製作する作品で、「彼の遺産管理団体から初めて正式に承認された長編ドキュメンタリー映画」と報じています。

監督は、「We Are The World」のレコーディングの舞台裏に迫るドキュメンタリー『The Greatest Night in Pop（邦題：ポップスが最高に輝いた夜）』（2024年）を手がけたバオ・グエン。

プレスリリースによると、この映画は「ジミ・ヘンドリックスが世界を熱狂の渦に巻き込み、そして自身のギターに火をつけた、音楽史の変革期の物語」を描くという。

この映画では、ロンドンの観客を魅了し、1967年に米国に戻ってモンタレー・ポップ・フェスティバルでブレイクするまでの、1960年代の若き日のヘンドリックスがロックンロール界のスターダムを駆け上がっていく様子を描きます。

ジミの妹で、Experience Hendrix, LLCのの社長兼CEOであるジャニー・ヘンドリックスは声明でこう述べています。

「ジミ・ヘンドリックスのロンドンでの時間は、彼の人生と音楽キャリアにおいて最も重要な時期のひとつでした。社交界、夜が昼と混ざり合うようなナイトライフ、そこで得た人脈、自分の音楽をどこへ導きたいか、どこに持っていきたいのかという決断など、そのすべてが彼の人生の進路を決めるロードマップのようなものとなったのです。バオ・グエンは、ポップカルチャーに影響を与えた他の象徴的な人物たちの人生を映画で描いて成功を収めたように、ジミのロンドンでの経験を伝えるこのプレゼンテーションは、インスピレーションを与え、感動的で有益なものになるでしょう」

監督のグエンは次のように述べています。

「ジミ・ヘンドリックスのロンドンでの重要な時期の物語を伝えることは、非常に光栄なことであると同時に、特別な責任でもあります。ロンドンはいつも私にインスピレーションを与えてくれる街です。 そこで暮らしたことで、ジミが創造性が頂点に達したときに感じたのと同じように、その創造的なエネルギーとの深いつながりを感じました。 私はこのプロジェクトに、彼のレガシーと、彼がアメリカのオリジナルとして持つ文化的な重要性に深い敬意を持って取り組んでいます。

この映画を通して、1960年代の音楽シーンの活気あふれる雰囲気と、1967年のモントレー・ポップ・フェスティバルでの伝説的なライヴで最高潮に達した彼のスターダムの流星のような駆け上がりを捉えたいと思っています。

彼の刺激的なパフォーマンスはギターに火をつけただけでなく、音楽の歴史の流れを変えるほどの文化的な変革にも火をつけたのです」