HOME > ニュース >

キッスのジーン・シモンズが「ロックは死んだ」と宣言してから10年 自論を繰り返したシモンズの「“ロックは死んだ”発言10選」

2024/09/05 14:51掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Gene Simmons - KISS
Gene Simmons - KISS
キッス(KISS)ジーン・シモンズ(Gene Simmons)が「ロックは死んだ」と宣言してから10年。英Classic Rock誌は、この10年間に自論を繰り返したシモンズの「“ロックは死んだ”発言10選」を紹介しています。

シモンズは10年前、Esquire誌に掲載された「ロックはついに死んだ」と題された記事の中で「ロック音楽は終わった。 それはもはや存在しない。生命を失い、安らかに眠っている。 ロックは今や“元”ロックだ。ロックの死は自然死ではない。ロックは老衰で死んだのではない。殺されたのだ」と話していました。

以降は、シモンズの「“ロックは死んだ”発言10選」

「“ロックは死んだ”と俺が発言したと伝えられているが、残念ながら本当にその通りだ。なぜなら、新しいビートルズの名前も、新しいエルヴィスの名前も、新しいサバスの名前も挙げることはできない。新しいレッド・ツェッペリンは誰だ? ポップの世界ではテイラー(スウィフト)がいて、彼女は素晴らしい。それに(レディー)ガガもいる。他にもいろいろいる。しかし、時代が経たなければ象徴的な存在にはなれない。俺はあらゆる音楽を愛しているが、ロックは悲しいかな、悪い運命をたどっている」(BBC Radio 2、2015年)

「ロックは死んだ。その理由は? ダウンロードとファイル共有だ。モノにお金を支払わなくなれば、それは価値のないものとなる」(The Sound、2015年)

「俺の知る限り、ロックは死んでいる。新しいバンドは出てこない。フー・ファイターズは大好きだが、結成20年のバンドだ。ニルヴァーナ、パール・ジャムも、もう古いバンドだ。だからといって、新しいバンドがいないわけではない。俺が思うに、レディー・ガガがディスコやポールダンスなどを捨ててロック・バンドを結成したら、それは正当なものになるだろう。彼女には音楽的素質があるからな。彼女は曲を書き、楽器を演奏し、実際に歌うことができる。そして、彼女は大胆なスペクタクルの質を理解している。俺は彼女にクイーン風の音楽をやって欲しいと思っている。彼女ならできる。マドンナにはできない」(Rolling Stone、2016年)

「ロックは死んだ... 君が街を歩いていて、最初に会った人が、特に40歳や50歳の人で、あなたが“パニック!アット・ザ・ディスコ”と言ったら、その人は逃げ出すだろう。 彼らは君が何を言っているのかまったくわからないんだ。スーパースターや象徴的なバンドはすべての人々に浸透していて、誰もがそれが何なのかを知っているものだ」 (WWL Radio,、2017年)

「レコード業界は新しいアーティストにとって死んでいる。ロックは死んでいる。最後の偉大なロックバンドはフー・ファイターズだが、彼らの結成は20年前だ。他のロックバンドの名前を挙げることができない。生計を立てられないからな」(ラリー・キングのインタビュー、2019年)

「ロックは死んだ。なぜなら、新しいバンドは魅力や興奮、壮大なものを生み出すのに時間をかけなかったからだ。フー・ファイターズは素晴らしいバンドだが、あれは結成20年のバンドだ」(Gulf News、2020年)

「ロックは死んだ。1958年から1988年までの30年間を振り返ってみても、エルヴィス、ビートルズ、ストーンズ、ピンク・フロイドなどがあった、数え上げればきりがないほどにね。さらにヘヴィな部分に目を向ければ、メタリカやメイデンなどがいる。そこにキッスを入れたいなら入れてもいい。AC/DC…数え上げればきりがない。U2、プリンス、ボウイ、イーグルスだってそうだ。1988年から今日まで、新しいビートルズは誰だ?」(Heavy Consequence、2021年)

「ロックは死んだ。ファンが無料でダウンロードしてファイル共有できるようになった途端に、新しいバンドは生計を立てるチャンスがなくなってしまった。才能のある若いミュージシャンやライターはたくさんいるのに、俺のようなチャンスを得ることができないのを見ると、俺の心は痛む。本来なら1ドル以上するようなものが無料または1ドルで提供されるようになると、すぐに価値がなくなる」 (X17 Online, 2022)

「ロックは死んだ。 子供たちはEDMやTame Impalaのような音楽を聴いている、俺も実はそれらをかなり気に入っている。Ghostは興味深い。良いものもあるが、彼らには俺たちのようなチャンスを得ることはないだろう。 彼らには、あちこちにポスターを貼ったり、返さなくていい前払い金をくれたりして、フルタイムで音楽に専念できるようにしてくれるレコード会社はない。音楽を1ペニーの100分の1で配信しているのに、どうやってそれを実現できるのか?  家賃はどうやって払うんだ?」(Spin、2022年)

「俺は自分の言葉に責任を持つ。ロックは死んだ。ロックを殺したのはファンだ。ファンは無料でダウンロードしたりファイル共有したりして、自分たちが愛するものを殺してしまった。ギターを愛する人が、どうやればクリエイティブなプロセスに参加できるというのか? 自分で発明しなければならない。だからロックは死んだ」(Metal Hammer、2022年)