アイアン・メイデン(Iron Maiden)の
スティーヴ・ハリス(Steve Harris)はポッドキャスト『Scars and Guitars』の新しいインタビューの中で、自分のサウンドを見つけようとしている若いベーシストにアドバイスを送っています。
ハリスは、作曲家としての自分を形作った決定的な出来事や特定の瞬間があったかどうかを尋ねられ、こう話しています。
「僕はこれまで、そのような分析をしたり、考えたりしたことはない。ただ、その時感じたままを書いている。だから、メイデンであれ何であれ、どんなアルバムも、その時点での自分の状態を表現したものに過ぎないんだ。振り返って分析したりはしない。このようなインタビューを受ける時に初めて、そういうことを考えるんだ」
続けてハリスは、自分が正しいと思うことを書くことの重要性を指摘しています。
「新しいことをやっているときは、自分が正しいと思うことをやるだけだ。
とても基本的なことのように聞こえるかもしれないが、実際には、同じことを繰り返さないように、あるいは繰り返さないように頑張りすぎるのはよくないんだよ。ただフィーリングに従って、その時にベストだと思うことを書けばいいんだ。
確かに、それは難しいことだよ。特に、まだ曲を書いたことがない人や、1、2曲しか書いたことがない人に説明するのは難しいと思う。明らかに、メイデンは長い間活動している。その人が経験したさまざまなこと、そのすべてが、どのように作曲するかにおいての限界に影響を与えるんだ」
自分のサウンドを見つけようとしている若いベーシストに何かアドバイスはあるかと尋ねられたハリスは、こう答えています。
「みんなに言いたいのは、できるだけ多くの人の演奏を聴くこと、そして、特定の誰か一人のスタイルを真似しようとしないこと。多くの人々が僕にこう言う。“ああ、○○のように演奏したい”と。そんなことはすべきではないんだ。
とにかくいろいろな人の演奏を聴くべきだ。そうすれば、いずれは自分のスタイルとサウンドを見つけることができるだろう。そうしないと“誰かに似ている”と言われるだけだ。多くの人の演奏を聴くべきなんだ」