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ロバート・フリップ&アンディ・サマーズ 2人のコラボはどのようにして実現したのか? サマーズが回想

2024/08/29 15:20掲載
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Andy Summers / Robert Fripp / I Advance Masked、Andy Summers / Robert Fripp / Bewitched
Andy Summers / Robert Fripp / I Advance Masked、Andy Summers / Robert Fripp / Bewitched
キング・クリムゾン(King Crimson)ロバート・フリップ(Robert Fripp)ポリス(The Police)アンディ・サマーズ(Andy Summers)は1980年代にコラボレーション・アルバムを2枚リリースしました。2人のコラボレーションはどのようにして実現したのでしょうか? サマーズがUltimate Guitarのポッドキャスト番組『On the Record』のインタビューの中で振り返っています。また9月に発売される予定の、未発表音源を追加した3CDエクスパンデッド・エディションについても話しています。

「2人ともイギリスの同じ町の出身で、彼のことは噂には聞いていたけど、会ったことはなかった。もしかしたら、育った町で一度だけ会ったことがあるかもしれない。バンドやロッカー、ギタリストになりたいと思っている若い子たちが何人かいたからね。

みんな音楽に夢中で、ギタリストになりたがっていた。フリップは町の中心ではなく、ちょっと離れた、近くの別の小さなイギリスの町に住んでいた。

奇妙だったのは、僕はあるホテルで演奏していた。16歳の時にそこで演奏の仕事を得て、プロのミュージシャンになったんだけど、そこで女の子を追いかけたことで追い出されて、フリップが僕の後を継いだんだよ。奇妙な因縁だよね。彼は次のギター奏者となったけど、彼は全く違うプレイヤーだった。僕は当時のことをあまり覚えていないけど、何年も後に彼が僕を助けてくれたことは覚えている。彼は僕がポリスに入る前に、僕にライヴの仕事を紹介してくれたんだよ。

僕はカリフォルニアに住んでいたんだけど、その後イギリスに戻ってきた。ロンドンでいろいろなことがあって、ある夜ロバートと会った。僕はイギリスで再び演奏活動を始めるために努力していて、彼が僕をその世界に引き入れてくれたんだ。

それから何年か経って、僕は世界最大のバンドの一員になっていた。ポリスの曲を何度も何度も演奏することに慣れきっていたから、音楽的にそれができることを証明したいという思いから、バンド以外のことをしたいという気持ちが芽生え始めていた。

音楽に対する興味は、明らかに他の演奏形態や演奏方法を試してみたいものだった。そこで、ロバートとギター・デュエットをやってみようという考えが浮かんだ。特に、僕たちは同じ町出身という共通点があったからね。彼は有名だったし、僕も有名だった。きっと興味を持ってもらえるはずだ。

それで僕たちはニューヨークで一緒に演奏することになった。村の誰かのアパートに集まって、どんな音楽ができるか試してみようとジャムセッションをしたのを覚えているよ。僕は自分にできることをやればよかった。ロバートも独自のスタイルを持っていて、ポリリズム的なギターの弾き方をしていた。

そのあと、僕たちはイギリスの故郷に戻った。小さなレコーディング・スタジオがあって、そこは僕たちと一緒に育った男が経営していた。アーニーズ・シャックという、ちょっと変わった小さなレコーディング・スタジオだった。

彼(ロバート)はちょっと変わった人だった。彼はレコーディング中にパイプを吸っていた。僕たちはそこに行って、ただ作業に取り掛かったんだ。

今日、このような質問をされるのはとても奇妙だよ。というのも、18ヶ月ほど前なんだけど、彼(ロバート)はある男と仕事をしていて、その男は僕に“君はロバートと録音したテープを全部持っているよね”と言っていた。彼はとても興奮していた。僕は“ああ、あるよ、でも全部倉庫にしまってあるんだ、2インチのテープは全部しまったよ”と答えたんだ。

彼は“ぜひ聴きたい。手に入りますか?”と言ったので、僕たちはいろいろなことをして、最終的にテープを倉庫から出して、イギリスに送った。彼(ロバート)はそれを何とかして形にした。(既発音源の)他にも(これまで未発表だった)12曲くらいあった。彼はそれらの曲にも取り組んでいた。

彼がミックスしたかどうかはわからない。ほとんどは2本か3本のギターで録音したものだからね。でも、僕はかなり...“衝撃を受けた”というのは言い過ぎかもしれないけど、僕はかなり圧倒されたよ。素晴らしい曲ばかりで“何てことだ、なぜこれをアルバムに入れなかったんだろう”と思ったんだ。

僕らは2枚のアルバムを作ったんだけど、どこからともなく突然3枚目のアルバムが出てきた。ロバート自身のレーベルから9月にリリースされると思う。僕はそれでいいと思っている。

それがフリップとのストーリーだ。彼はここ数年、妻のトーヤと一緒に表舞台に再び登場している。もうキング・クリムゾンはないからね」