エリック・マーティン、MR.BIGはもうツアーをしないがツアー終了の決定については「自ら墓穴を掘っているんじゃないか」と思い始めていると語る

MR.BIGは先日、最後のツアー＜The BIG Finish FAREWELL TOUR＞を終えました。ツアー中の8月3日、スウェーデンで開催されたフェスティバルのバックステージにて、Roppongi Rocksのインタビューに応じたエリック・マーティン（Eric Martin）は、「二度とツアーをしない」という約束を破る可能性はまったくないと認めつつ、ツアー終了の決定については「自ら墓穴を掘っているんじゃないか」と思い始めていると話しています。

「これが最後のツアーだけど、嬉しいような悲しいような、少し複雑な気持ちだよ。（ツアー中）、“さよなら。ありがとう”と言い、“また今度ね”と思いながら、手を振ってさよならするのを毎晩味わっているようなものだからね。

（中略）

僕は毎年アコースティック・ライヴをやっているんだけど、世界最高のプレイヤーたちと一緒に演奏するわけじゃないからね。だから、複雑な気持ちだよ。1週間ほど前だったか、“自ら墓穴を掘っているんじゃないか”と思い始めたんだ。僕たちはとても良い状態だし、燃え上がっているしね。毎晩のようにソールドアウトのライヴもあるし、フェスティバルも素晴らしいよ」

マーティンは、彼とMR.BIGのバンドメイトたちが「二度とツアーをしない」という約束を破る可能性はまったくないと付け加えています。

「僕らはそういうバンドじゃない。辞めると言ったら終わりだし、もうツアーもしない...数年に一度、どこかで単発でやることはあるかもしれないけど、モトリー・クルーやキッスのようにはならないよ。彼らに対して悪気はない。観客は彼らを見に集まり続けるからね。でも、僕らはそれをやるつもりはない。ただ、プライドが高すぎるだけかもしれないけど」

MR.BIGが今後さらにスタジオ・アルバムを制作する可能性について尋ねられたエリックはこう答えています。

「先日、ビリー（シーン）とインタビューを受けたんだけど、僕は兄弟の保護者じゃない。彼が何を考えているかはわからない。僕はアルバムを出したいと思っている。僕らがもうツアーをしないのは、僕はただ長いツアーをしたくないだけなんだ....（今のツアーは）もう1年になる。もう無理なんだ。もう歳だからね......。

みんなは“ローリング・ストーンズはどうなんだ？”と言う。ローリング・ストーンズ？彼らは飛行機で移動して、1回ライヴをやって、2週間後にまた別のライヴをやる。そう、バック・トゥ・バック・ツアーなんだ。ホテルにはほとんど泊まらない。バスで十分だけど、年配の男性にとっては大きなキャンプ旅行みたいなもんだよね。

またアルバムを作りたいよ。でも、インタビューはこんな感じだった。インタビュアーが“またアルバムを作るつもりですか？”と聞いてきたから、僕は“やりたい”って答えたんだ。そしたらビリーは“いや、もういい”だって。僕は“わかったよ”って言ったんだ。でも、彼はいつも“絶対とは言わない”って言うんだよ」