John Petrucci (Image credit: Per Ole Hagen/Redferns via Getty)
ドリーム・シアター(Dream Theater)は
ラッシュ(Rush)に多大な影響を受けています。ドリーム・シアターのギタリスト、
ジョン・ペトルーシ(John Petrucci)は2019年、英Prog誌にラッシュのギタリスト、
アレックス・ライフソン(Alex Lifeson)の影響がどれほど深かったかを語るコラムを寄稿しました。同誌のサイトはこのコラムを新たに再掲しています。ペトルーシはライフソンなしではペトルーシではなかった。
「アレックス・ライフソンは、実に多くの点で僕に大きな影響を与えてくれた。分かると思うけど、ティーンエイジャーの頃にバンドを発見すると、そのバンドに夢中になってしまうものなんだよ。
ラッシュの最初の数枚のアルバムは、すべての曲を覚えた。(ドリーム・シアターのベーシストの)ジョン・マイアングを含む友人たちと一緒にジャムっていた。すべての曲を覚えたことで、それが自分のスタイルの一部として染み込んだと思う。
“YYZ”を徹底的に分析して、ギターソロや、さまざまなテクニックを学んだことを覚えている。ドリーム・シアターでは、いつもそれを使っているよ。
ラッシュは僕にプログレッシブロックやメタルを紹介し、曲の構成が典型的な三分間のものである必要はないという考えを教えてくれた。そのスタイルの音楽は、ストーリーテリングやコンセプチュアルな歌詞(“2112”のような)に完璧にマッチしていた。そのすべてが僕に大きな影響を与え、プログレッシブロックのスタイルでより独特な作曲方法を模索する心を開かせてくれた。
変拍子や複数のパートがある曲、例えば“La Villa Strangiato”のような、ジェネシスがやるような、曲をセクションごとに分けるというやり方には大きな影響を受けた。彼のギターサウンドは、僕が使うエフェクトの作り方を変えた。コード演奏に対する彼のアプローチや、ギター1本でバンドのサウンドを大きく響かせる方法は、僕に大きな影響を与えた。
ラッシュは3人編成だったから、ギターがスペースを占める役割をかなり担っていた。だから、アレックスのギター演奏でとっていた非常に大きなアプローチ、つまり、開放弦を使ったり、ペダル・トーンを使ったり、より豊かなコードを使ったり、ギターでコーラスを使ったりすることで、スペースは本当に埋め尽くされていた。
僕はソロ活動もしているし、G3のツアーにも参加したことがある。それはトリオ編成なので、キーボードも2人目のギタリストもいない場合、特にヴォーカルのないインストゥルメンタルのセクションでは、ギターで多くのスペースを埋めようとするとき、その影響が色濃く出てくる。
アレックスはギターへのアプローチが素晴らしい。彼はギターを前面に持ってきて、この美しいスペースを素晴らしい形で作り上げたんだ」