David Gilmour - Photo by Anton Corbijn
ピンク・フロイド(Pink Floyd)の
デヴィッド・ギルモア(David Gilmour)は、ピンク・フロイドの復活の可能性について、ピンク・フロイドの伝記映画の可能性について、
ロジャー・ウォーターズ(Roger Waters)との不仲についてなど、米ローリングストーン誌の新しいインタビューの中で話しています。
Q:あなたは新ソロ・アルバム『Luck and Strange』のプロモーションの中で、このアルバムが『Dark Side of the Moon』以来の最高傑作だと言っていますね。なぜそう思うのですか?
「それは、話が変わっている。僕の最もお気に入りのアルバムは『Dark Side the Moon』ではない。『Wish You Were Here』の方が好きかな。いずれにしても、このアルバムは僕の生きている記憶の中で、多かれ少なかれ最高の作品だとは感じている。というのも、その頃の作品のいくつかは、はるか昔のことで、他の誰かがやったことのように感じられるからね。ロジャーが僕たちの小さなポップグループを去ったとき、僕は30歳だった。僕は今78歳だ」
Q:あなたは今年初め、今回のツアーで「70年代のピンク・フロイドを再訪する気はない」と話していましたね。今でもその考えは変わっていないのですか?
「あの頃の曲を1つか2つはやるつもりだが、あまりにも昔のことのように思える。みんながそれを好きなのは知っているし、僕も演奏するのが大好きだよ。“Wish You Were Here”は、もちろんやるつもりだ」
Q:ソロライヴで「Comfortably Numb」を演奏しなかったことは一度もありませんよね。それはセットリストに入りますか?
「ああ、おそらく。その可能性は高い」
Q:「Breathe」、「Time」、「Money 」はどうですか?
「“Money”はやらないと思う。それが来る理由なら...」
Q:2010年には、あなたとロジャーは良好な関係にあり、一緒にチャリティー・ライヴで演奏しました。その後、あなたはロンドンで彼のThe Wallライヴにゲスト出演しました。そこから、現在のように明らかに口もきかないという状況になるまで、どのような経緯があったのでしょうか?
「まあ、いつか話すことになるだろうけど、今はその話はしない。うんざりだし、もう終わったことだ。さっきも言ったように、彼は僕が30代の時に僕らのポップグループを去ったし、僕はもうかなり年寄りだから、関連性があるわけでもない。彼のその後の仕事はよく知らない。だから、この話題について話すことは何もないよ」
Q:ピンク・フロイドの楽曲群の権利が売却されるという報道が数多くありました。それはまだ可能性があるのでしょうか?
「まだ議論中だ」
Q:そうしたいのですか?
「決断やそれを維持するための議論から解放されることが、僕の夢なんだ。もし状況が違っていたら......という話だが、金銭的な観点から興味を持っているわけではない。ただ、長年の泥沼から抜け出したいという思いから興味を持っているだけだ」
Q:あなたとニックは2022年、ウクライナのために「Hey, Hey, Rise Up!」を制作し、ピンク・フロイドの名前を復活させました。将来的に、このような単発のプロジェクトでピンク・フロイドを復活させる可能性はあると思いますか?
「僕たちが生きているのは奇妙な古い世界だし、人生には、今こそ何かしなければならないと思うようなことが起こるものだ。そして、自分の人生で得たものを、自分が信じる大義のために使うべきかもしれない。だから、絶対にないとは言わない」
Q:回顧録を書こうと思ったことはありますか?
「人から頼まれることはあるけど、今のところその気にはなれない。もう少し年を取ったら、考えるかもしれない」
Q:最近、ロックバンドの伝記映画が数多く公開されています。若い俳優があなたを演じるピンク・フロイドの伝記映画を想像できますか?
「実際、そのことは少しも考えたことがない。どうかな。本当に誰もそれを提案したことがない。もし誰かがピンク・フロイドの映画を作りたいと言ったら、どうやって作るのか想像もつかないし、もしそんな話が持ち上がっても、その時に自分が何を言うかはわからない。今は、そんな話はないよ」
Q:これが最後のツアーになる可能性があると思いますか?
「もちろん、あり得る」
Q:そうなると思いますか?
「ツアーが終わったらお話しします」