ジョン・レノン(John Lennon)と
オノ・ヨーコ(Yoko Ono)は1972年初頭の1週間、当時アメリカで最も人気のあった昼間のトーク番組『マイク・ダグラス・ショー』でその週の司会を務めました。環境保護や警察の横暴など、2人にとって重要なテーマを取り上げ、
チャック・ベリー(Chuck Berry)などをゲストに迎えてトークやパフォーマンスを行いました。この1週間の舞台裏を描く新しいドキュメンタリー映画『Daytime Revolution』のトレーラー映像が公開されています。
本作は10月に開催される<ハンプトンズ国際映画祭>でプレミア上映され、その後、ジョン・レノンの84回目の誕生日となる10月9日に、全米50か所以上の映画館で公開される予定です。
監督はエリック・ネルソン。製作はShout! Studios、Creative Differences、CBS Media Ventures。
映画では、当時放送された70分の番組5回分のアーカイブ映像に加え、当時番組にゲスト出演したラルフ・ネーダーほか存命の6人の新しいインタビューを使って、この前例のない1週間の舞台裏を伝えています。映画は約108分。
オノ・ヨーコとその息子
ショーン・レノン(Sean Ono Lennon)は撮影には参加していませんが、このプロジェクトを承認しており、クリエイティブ・コンサルタントを務めています。
映画のプレスリリースにはこう書かれています。
「『Daytime Revolution』は、ジョンとヨーコがスタジオの観客と交流する様子を見ることができ、その際のQ&Aセッションでは、ジョン・レノンがビートルズ解散後の自身の生活について驚くほど率直に語っている。
ジョンとヨーコはゲストも選ぶことができたが、その中には反戦活動家でイッピーのジェリー・ルービンやブラックパンサーのボビー・シール、ラルフ・ネーダーやジョージ・カーリンなど、当時物議を醸した人物もいました。
さらに、チャック・ベリーとの壮大なデュエットや、今ではクラシックとなった“Imagine”の感動的な演奏など、素晴らしい音楽パフォーマンスも番組の目玉でした。コンセプチュアル・アートのイベントや料理コーナーさえも、この型破りな番組の枠組みに織り込まれていました」
監督のネルソンによると、このドキュメンタリーは、当初2022年秋に公開される予定だったという。
「『Daytime』は2022年の秋に公開がほぼ決定していましたが、映画の楽観的で理想主義的なメッセージは、終末的で緊張感に満ちた11月5日に近づくほど、より歓迎される“一家言”になるだろうと強く感じたたため、2024年秋の選挙まで公開を控えるという決断を下しました。私たちのその想定は明らかに正しかったのです!」