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オアシス『Definitely Maybe』30周年記念 ノエル・ギャラガーが当時を回想 リアムの歌声が初期のオアシスをこれほどまでに偉大にしたと語る

2024/08/23 12:16掲載
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Oasis / Definitely Maybe
Oasis / Definitely Maybe
オアシス(Oasis)が1994年にリリースしたデビューアルバム『Definitely Maybe(邦題:オアシス)』。発売30周年を記念して、ノエル・ギャラガー(Noel Gallagher)がマンチェスターの音楽界の重鎮ジョン・ロブとの対談で当時を振り返るインタビュー映像が公開されています。マンチェスターのレコードショップ、シフターズ(『Definitely Maybe』の楽曲「Shakermaker」で言及されていることで有名)での30分間にわたるインタビューの中で、ノエルは弟リアムの歌声が初期のオアシスをこれほどまでに偉大にしたと主張しています。

ノエルは兄弟でメイン・ヴォーカルを務めることを「最初は好きじゃなかった」と認めてこう続けています。

「フロントマンは2人いた方がいいと言えるほど俺は賢かったと思いたいが、そうじゃなかった。今にして思えば、それは素晴らしいことだった。どういう風に決めているかというと、彼が全部歌って、俺は“その曲は合わないな、俺が歌った方がいい”という感じだったんだ。

オアシスの素晴らしいところのひとつは、40分も経つとすべてが落ち着いてきて、俺が“Talk Tonight”や“Half The World Away”を歌うことができること。 それらの曲は劣っているわけではない。素晴らしい曲であり、みんなのアンセムなんだ。みんなが一息つける曲なんだよ。

以前はアコースティックギターを弾くのをためらっていた。(ライヴで)“Wonderwall”をアコースティックギターで演奏したことは一度もなかった。俺は“こんなクソみたいな野外で演奏するなんて馬鹿げている”と言っていた。実際、弾かないことの方が馬鹿げている」

ヴォーカルに関して、ノエルは弟の才能を「別格」だと称賛しており、オアシスの楽曲があのような衝撃を与えた大きな要因だと説明しています。

「歌を飲み物に例えるなら、リアムのはテキーラのショットで、俺のはギネスのハーフだ。俺のは火曜日にギネスを半分。リアムのは金曜の夜にテキーラ10杯。

“Slide Away”、“Cigarettes And Alcohol”、“Rock N' Roll Star”、“Columbia”などは俺には歌えない。歌えるけど、同じようにはならない。歌い方、声のトーン、心構えが違うんだ。俺には彼のような心構えはない。

“Supersonic”を演奏した夜、俺は同じメロディ、同じ歌詞、同じ抑揚で“Supersonic”を歌ったが、彼が歌うとちょっと威嚇的になる。

オアシスのあの時期の素晴らしいところの一つは、ほとんどロマンチックな歌詞で高揚感のある曲がありながら、本当に威嚇的な歌い方をしているところだと思う。それがオアシスを特別なものにしたんだ。説明するのは難しいんだけどね。俺が歌えばいい曲に聴こえるし、彼が歌えば素晴らしい曲に聴こえる。

リアムは素晴らしいロッカーだ。俺の強みは、派手な演奏をしないこと、どちらかというとリラックスした感じだった。彼はアコースティックな曲を歌わない。彼は最高に歌う。いつも最高かそれに近い感じで歌う。『Definitely Maybe』の場合は、まさにそれが求められていたんだ。

声は楽器だ。ビージーズも同じで、兄弟一緒に歌えば、それは唯一無二のものになる。90年代初期は、本当に素晴らしかった」