プライマル・スクリーム(Primal Scream)の『Screamadelica』をはじめ、
エレクトロニック(Electronic)、
ニュー・オーダー(New Order)、
ペット・ショップ・ボーイズ(Pet Shop Boys)などの作品にも参加したヴォーカリストの
デニス・ジョンソン(Denise Johnson)。2020年に亡くなった彼女の人生を祝う記念プレート(ブルー・プラーク)が、マンチェスター南部にある自宅の前に設置されました。
ブルー・プラークは、著名な人物がかつて住んだ家、もしくは歴史的な出来事があった場所に、歴史的なつながりを伝えるために設置されるものです。
ポール・ウェラーやイアン・ブラウンなどともレコーディングや共演をしたジョンソンは、1980年代初頭にマンチェスター南部に移り住みました。
今回のブルー・プラークは、マンチェスターの黒人ミュージシャンたちの貢献にもっともスポットライトを当てることを目的に、社会史家であり放送者でもあるガベイとヌビアン・ジャック・コミュニティ・トラストがキャンペーンを行い、その後に設置されました。
設置の推進役を務めたカレン・ギャベイは、英BBCの取材に応じて、こう述べています。
「マンチェスターの音楽を世界に売り出す際、オアシス、ザ・スミス、ニュー・オーダーの精神を色濃く受け継いでいます。でも、(マンチェスターは)それだけじゃない。みんな、彼女の名前を知るべきだし、他の人たちの名前も知るべきです。マンチェスターの音楽の歴史について語られる内容を正す必要があるのです」
ヌビアン・ジャック・コミュニティ・トラストの広報担当者は、マンチェスター市内の「黒人およびグローバル・マジョリティのミュージシャン」の功績を称えるブルー・プラークの数が「驚くほど少ない」と述べています。