ビリー・ジョエル(Billy Joel)は最近、自身の代表曲のひとつ「Piano Man」について、ファンによる新しい解釈を読み、「なるほど、そうかもしれない」と思ったという。米TV番組『TODAY』の新しいインタビューの中で語っています。また「ライヴをやめるつもりはない」と引退を改めて否定しています。
この曲はジョエル自身の経験に基づいており、語り手のピアノ奏者が彼が働いているバーに出入りするさまざまな人物を描写しています。
「当時、(コロムビア・レコードが) これをシングルとしてリリースしたいと言ってきたことに、僕はとても驚いたよ。6/8拍子のワルツで、長い曲。テーマもちょっと憂鬱だしね。この曲が発売されたときには、ゴールド(ディスク)にもならなかった。でも、ラジオではたくさん流れたよ」
物語の登場人物の一人、バーの常連のポールは「妻のために時間を割くことはなかった」という小説家を目指していた不動産ブローカーでした。ポールはバーに座って、アメリカ海軍水兵のデイビーと話をしています。
インタビュアーのウィリー・ガイストが、ポールが妻のために時間を割くことができなかったのは、本の執筆に忙しかったからと言うと、ジョエルはこう話しています。
「最近、実はゲイバーの話だったという新しい説が出てきたんだ。僕はそれを読んで“なるほど、そうかもしれない”と思ったんだよ。ポールは海軍にいるデイビーと話をしている。わかるだろ。彼は妻のために時間を使う余裕はないんだ。そんなこと考えたこともなかったけど、今ならわかる。実に面白いね」
ジョエルは最近、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行ってきた歴史的な定期公演シリーズの幕を閉じましたが、同じインタビューの中で、まだ引退するつもりはないと宣言しています。
「ライヴをやめるつもりはない。
それが僕の仕事だ。(ドン)ヘンリーや(ブルース)スプリングスティーンといった同世代の何人かに“これからどうするの?”と聞いたら、彼らはみんな同じことを言ったよ。“パフォーマンスを続けたい”ってね。なぜかって? “それが僕の仕事だから”だよ。
他にどうしろと言うんだ?ライヴをやめて、座ってテレビを観て、つまらない人生を送れっていうのかい? そんなことはしたくないよ」