ボブ・ディラン、レーガン元米大統領の伝記映画のためにコール・ポーター作「Don't Fence Me In」をカヴァー　ジーン・シモンズもカヴァー曲提供

ボブ・ディラン（Bob Dylan）は、ロナルド・レーガン元アメリカ大統領の伝記映画『Reagan』のためにコール・ポーター（Cole Porter）作のスタンダード・ソング「Don't Fence Me In」をカヴァー。映画のエンド・クレジットで流れます。

「Don't Fence Me In」は1944年のビング・クロスビー（Bing Crosby）によるヴァージョン（邦題：僕は気ままに）が一番知られていますが1940年代には、カントリー・ミュージックの先駆者のひとりであるジーン・オートリーによってヒットしました。今回の伝記映画『Reagan』でレーガン元アメリカ大統領を演じるデニス・クエイドは、ジーン・オートリーの親戚（※三従弟：祖父母のいとこの孫、または親のはとこの子供）です。

クエイドはディランの参加に、こう話しています。

「ボブがこの映画に参加してくれて光栄だよ。オリジナルでもカヴァーでも、彼がやりたい曲を自由に選んでもらったんだ。彼が選んだのは“Don't Fence Me In ”だった。ジーンが有名にした曲だから、特別だったよ。ボブはアメリカン・ソングブックをこよなく愛しているし、彼がこの曲を披露してくれたことを嬉しく思う。彼は国の宝であり、この映画に完璧にマッチしていた。ジーンとクリントも惜しみなく時間を割いてくれたし、ターニャは長年の友人で、彼女の歌も聴けて感激しているよ」

監督のショーン・マクナマラはディランの参加に、こう話しています。

「監督なら誰もが、ボブを作品に登場させることを夢見ている。私も例外ではない。彼の曲は、視聴者がレーガンの旅をより深く理解する手助けとなり、私たちの映画に感情的な深みを与えてくれた」

この映画では、キッス（KISS）のジーン・シモンズ（Gene Simmons）が1930年代の感傷的なラヴ・ソング「Stormy Weather」を新たに録音しています。この曲は、ハリウッドのナイトクラブでレーガンと彼の妻である女優ジェーン・ワイマンが一緒に過ごすシーンで使用される予定です。

シモンズは「音楽は細分化されてしまった。あっちではヒップホップ、こっちではカントリー、あっちではロックとね。俺は、幅広い層に支持され、映画の舞台となった時代を反映したスタイルの曲を提供したいと思った。観る価値のある映画だよ」

また、クリント・ブラックによるジョン・デンバー「Country Roads」のカヴァーが映画のエンディングを締めくくるという。カントリー・シンガーのタニヤ・タッカーほかも、この映画にインスパイアされた楽曲をレコーディングしています。

映画『Reagan』は米国では8月30日より公開されます。

以下は以前に公開された映像のトレーラー映像