HOME > ニュース >

ディープ・パープルとイエスの間にあった警察や消防が駆けつける騒動についてイアン・ギラン回想、パープルの引退の噂についても語る

2024/08/13 11:42掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Deep Purple
Deep Purple
ディープ・パープル(Deep Purple)は8月14日にイエス(Yes)とのツアーを開始します。イアン・ギラン(Ian Gillan)はUltimate Classic Rockの新しいインタビューの中で、過去にイエスとの間にあった、警察や消防が駆けつける騒動となり、新聞の一面を飾った出来事を回想。またギランはディープ・パープルの引退の噂は「くだらない」とも語っています。

Q:ディープ・パープルがイエスとツアーを行うのは素晴らしいことです。当時、2つのグループの間にはどのような絆があったのでしょうか?

「絆はあまりなかったよ(笑)。

俺たちはプランプトンでフェスティバルに参加していた。そのフェスは、後にレディング・フェスティバルとなる最初のロック、ジャズ、ブルースのフェスティバルで(ロンドンのクラブの)マーキーのジャック・バリーが運営していた。彼は素晴らしいバンドを何組か出演させていた。もちろん、俺たちは当時、そのほとんどのバンドと共演していた。

みんな素晴らしいバンドばかりだったけど、でも、イエスは少し不機嫌だったと思う。彼らはフェスの最後を締めたがっていたのに、契約にはそう書かれていなかったからね。ディープ・パープルがフェスを締めくくることが(俺たちの契約に)書かれていたので、彼らはホテルの部屋から出ようとしなかった。

ジャックは(ディープ・パープルに対して)“みんな、もう少し早く行ってくれないか? 無理強いはしたくないんだけど、その方が僕も助かるし、観客も助かるんだ”と言っていたので、俺らは“ああ、わかった、心配しないで”と言った。

すると、リッチー(ブラックモア)は、俺らがフェスを締めくくることができないなら、誰にも締めさせないと決めた。彼はガソリンを持ってくるよう命じた。彼はそのガソリンを機材にぶちまけ、ローディーにほうきに火をつけさせた。そのほうきの先にはガソリンをしみこませた雑巾がついていた。もちろん、燃えた。爆発的に。30分も経たないうちに、青いライトが点滅し、警察、消防隊、救急車が駆けつけ、大混乱となり、翌朝の日曜版の一面を飾った。まさにロックンロールだったよ(笑)」

Q:イエスとのツアーが最初に発表された際には、それは「=1 More Timeツアー」と銘打たれていました。現実的に考えて、ツアーの終わり、そしてこのバンドの終わりが近づいていると感じますか?

「まあ、(ツアー名を)聞いたのは、つい最近のことなんだけどね。それまでは聞いたこともなかった。そのことを誰かに話したこともなかった。誰にも聞かれなかった。くだらない(笑)。それはツアー名じゃない。ツアー名は“Unleashed(※束縛からの解放)”だと思う。でも、それは重要ではない。これはディープ・パープルのツアーであり、俺らはハッピーだし、(名前なんて)どうでもいいんだ。

君の質問に答えると、(終わりが近づいているのは)仕方がないよね。そのレベルで演奏できないと感じ始めたら、すぐにね。もちろん、調整するし、適応して、できる限りベストを尽くすよ。でも、エネルギーレベルが下がったら、それは恥ずかしいし、誰もそんなことは望んでいないから、もうやめるべき時だ。でも今のところはうまくいっている。君が言った言葉よりもずっと良いタイトルだと思うよ」