HOME > ニュース >

マイケル・シェンカー UFO楽曲を豪華ゲストと共に再構築した新作の制作経緯について語る スラッシュ&アクセル参加の経緯も

2024/08/13 09:49掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Michael Schenker / My Years with UFO (50th Anniversary Celebration 1972-1978)
Michael Schenker / My Years with UFO (50th Anniversary Celebration 1972-1978)
マイケル・シェンカー(Michael Schenker)はポッドキャスト『Appetite For Distortion』の新しいインタビューの中で、UFO時代の楽曲を豪華ゲストと共に再構築した新アルバム『My Years with UFO (50th Anniversary Celebration 1972-1978)』をなぜ今制作しようと思ったのかと尋ねられて、こう答えています。またガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N' Roses)スラッシュ(Slash)アクセル・ローズ(Axl Rose)がアルバムに参加することになった経緯についても語っています。

「俺は1972年にUFOに参加した。17歳だった。1973年には『Phenomenon』を録音し、74年にリリースされた。50年だ、長いね。それがUFOとの始まりだった。そしてもちろん、それが50周年を祝うというアイデアを俺に与えてくれた。

それに、ここ数年、再リリース盤には情報が何もなかったことに気づいた。ただ“UFO”というバンド名と曲名があるだけで、情報も詳細も何もなかった。だから、この機会に人々に情報を提供し、曲を口ずさんでいてもそれが何なのかを知らない新しい人たちを再教育しようと思ったんだよ。

それと、(1978年のライヴ・アルバム)『Strangers In The Night』は、基本的にUFOのベスト盤なんだ。『Phenomenon』の後のツアーでは、(『Phenomenon』から)何曲か選んで演奏していた。その後の『Force It』以降もアルバムを作るたびに、(その作ったアルバムから)どの曲を選んでライヴで披露するかをみんなで決めていた。『Strangers In The Night』を制作する頃には、それらすべてが揃い、基本的にUFOのベスト盤になっていたんだ。それに、たまたまほとんどの曲は、俺自身が書いたものだった。だから、その情報もすべて一緒に加えたいと思ったんだ。

それから、もちろん、UFOや俺に影響を受け、インスピレーションを受けた有名なミュージシャンやシンガー、プレイヤーたちを招待して、彼らと一緒に祝いたいとも思った。彼らはティーンエイジャーだったか、それよりもっと若かったが、彼らはそれにインスパイアされたんだ。そして今、俺は彼らを迎えることができる。このアルバムに彼らが参加してくれたのはとても嬉しいよ」

スラッシュとアクセル・ローズがアルバムに参加することになった経緯について、シェンカーは次のように語っています。

「(共同プロデューサーの)マイケル・ヴォスと俺が制作を始めたとき、どうやるのか全く決まっていなかったんだ。何も話し合われていなかった。それで曲を書いているうちに、“これはどうする?”“あれは?”“誰とやる?”と考えたんだよ。みんなアイデアを出してくれた。実際、このアルバムに参加した全員が、さまざまなソースから、さまざまなタイミングで、アイデア全体に加わっていったんだ。

アクセルとスラッシュについてだが、スラッシュとは、ずっと一緒に何かやりたいと思っていた。マイケル(ヴォス)が最初にスラッシュに声をかけたとき、俺たちがUFOのベスト盤を作っていると彼にアプローチして、曲名を挙げたら、彼は乗り気になってくれたんだ。

フランクフルトのレコーディングスタジオで彼と会った時、俺たちは一緒に“Mother Mary”をジャムった。 そこには俺のギターテックと俺のアンプがあって、スラッシュは自分のギターテックと自分のアンプを連れてきていたが、結局、スラッシュは俺のアンプでプレイすることになった。

俺たちはジャムをすることになっていたんだけど、そのとき俺は気づいた。“おい、マイケル(ヴォス)、俺はもうギターを全部弾き終えたよな。なぜ余計なことをして時間を無駄にするんだ。俺は自分がやったものを気に入っている”とね。だから、スラッシュに集中して、彼の素晴らしいテイクを録音し、すでに録音したものに加えることにしたんだ。スラッシュもそのアイデアを気に入ってくれた。

彼がスタジオに入ってくると、彼は俺にこう言った。“マイケル、さっきアクセルに今からこれをやるつもりなんだと言ったら、彼は‘俺も歌いたい’と言っていたよ”。それで俺はスラッシュに“いいね。アクセルにどの曲を歌いたいか聞いてみて”と言った。

そして実際にアクセルは“Too Hot To Handle”“Only You Can Rock Me”“Love To Love”を歌うことになった。でも、当時彼らはツアー中だったので、アクセルは“Only You Can Rock Me”と“Too Hot To Handle”のパフォーマンスに満足していなかったようなんだ。ツアーの真っ最中だったこともあり、曲が多すぎたのだと思う。彼は“Love To Love”だけに集中したかった。彼は完璧主義者だと俺は気づいた。そして、彼の準備ができるまで待った。最終的に彼は“OK、‘Love To Love’が出来た。リリースしてくれ。これで終わりだ”と言ってくれたんだ」

■『My Years With UFO』

01. Natural Thing (feat. Dee Snider, Joel Hoekstra)
02. Only You Can Rock Me (feat. Joey Tempest, Roger Glover)
03. Doctor, Doctor (feat. Joe Lynn Turner, Carmine Appice)
04. Mother Mary (feat. Slash, Erik Grönwall)
05. This Kids (feat. Biff Byford)
06. Love To Love (feat. Axl Rose)
07. Lights Out (feat. Jeff Scott Soto, John Norum)
08. Rock Bottom (feat. Kai Hansen)
09. Too Hot To Handle (feat. Joe Lynn Turner, Adrian Vandenberg, Carmine Appice)
10. Let It Roll (feat. Michael Voss)
11. Shoot, Shoot (feat. Stephen Pearcy)