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アラン・パーソンズ、ピンク・フロイド『狂気』のレコーディングを回想 不仲が続くロジャーとデヴィッドの現状を嘆く

2024/08/12 20:59掲載
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Pink Floyd / Dark Side Of The Moon
Pink Floyd / Dark Side Of The Moon
ピンク・フロイド(Pink Floyd)『The Dark Side of the Moon(邦題:狂気)』のレコーディング・エンジニアを務めたアラン・パーソンズ(Alan Parsons)は、リック・ベアトの新しいインタビューの中で、同作のレコーディングを振り返り、また不仲が続くロジャー・ウォーターズ(Roger Waters)デヴィッド・ギルモア(David Gilmour)の現状を嘆いています。

「僕らは一度に2~3週間やっていた。アビー・ロード(スタジオ)では他の人たちのために別のセッションをやっていたんだけど、ピンク・フロイドのセッションは絶対に逃さないように必死だったよ。他の人とクレジットを共有したくなかったからね」

ベアトはアランにデヴィッド・ギルモアのギターをどのようにレコーディングしたのかと尋ねると、彼はこう答えています。

「デヴィッド・ギルモアのギターのオーバーダブに関しては、ほとんどスタジオでやったよ。でも時々、コントロールルームに長いケーブルを引き込んでやったこともあった」

アランによると、フロイドのメンバーはスタジオで「お互いの演奏に批判的」だったそうですが、全体的にはかなり楽しい作業だったと言う。

「彼らは皆、互いの演奏に批判的で、それを口にすることを恐れなかったんだ。

例えば、デヴィッド・ギルモアが素晴らしいギター・ソロを作ったとしたら、ロジャーはこう言ったかもしれない。“それでいいと思うよ、デヴィッド。ありがとう(Thank you)”ってね(笑)。かなり控えめな“おめでとう(congratulations)”って感じだね。

彼らはみんな本当に仲が良かった。『The Dark Side』を作るのは楽しかった。みんな自分のやっていることに夢中だった。みんなフレンドリーだった。今、彼らの間に溝があるのはひどく悲しいよ」