「バンドで生計を立てようとするのは無理だ。この仕事に就いたら、一生酔っ払いにTシャツを売り続けることになる。それ以外は、たぶんダメだ」。1980年代から活躍する米オルタナティヴ・ロック・バンドのベーシストは「音楽業界に入ろうとしている人へのアドバイス」を聞かれて、そう答えています。
発言したのは、
バットホール・サーファーズ(Butthole Surfers)や
メルヴィンズ(Melvins)などでの活躍でも知られえるベーシストの
ジェフ・ピンカス(Jeff Pinkus)。米Guitar Worldの新しいインタビューの中で、現在はミュージシャンとして生計を立てるのが難しく、特にバンドは厳しいと話しています。
Q:音楽業界に入ろうとしている人へのアドバイスをお願いします。
「決断を下す前に、すべての選択肢を検討できるチャンスがあるなら、そうしなさい。俺はとても早くから演奏を始めたので、他に選択肢がなかった。40年も“職業として”演奏している人なんて誰も雇わないだろうから、俺はここから抜け出せないんだ。
今は状況が違う。ミュージシャンとして生計を立てるのは難しい。特に名前が売れていない場合はね。
CMやジングルをやりたい人、アートスクールに行ってテクニックを学んだり、他の人と同じように演奏する方法を学びたい人なら、きっと居場所はあるはず。いつでも代役を務めたり、セッションの仕事を得ることができる。
でも、バンドを始めて、バンドで生計を立てようとするのは無理だ。この仕事に就いたら、一生酔っ払いにTシャツを売り続けることになる。それ以外は、たぶんダメだ」