9月に行われる
スレイヤー(Slayer)の再結成ライヴに参加するドラマーの
ポール・ボスタフ(Paul Bostaph)。バンドに加入した時、オリジナル・ドラマーの
デイヴ・ロンバード(Dave Lombardo)のパートをどうやって覚えたのか? その方法と、最も難しい曲についてRock Svergieの最近のインタビューの中で話しています。
最も難しい曲について尋ねられたボスタフはこう話しています。
「たくさんあるよ。
いきなり座って“この曲はどう演奏すればいいか知っている”なんて言うことはできない。まずはデイヴのプレイを分析する必要があったんだ。オーディションの電話がかかってきたとき、俺がその曲をその通りにプレイできなかったら、仕事をもらえないだろうからね.
ドラマーとしての実力は関係ない。バンドが望むものを提供しなければならない。俺の場合はそれが全てだ。それには長い時間がかかったし、多くの時間を費やした。10日間あるとすれば、その10日間はヘッドホンをつけて歩き回り、そればかり聴いていた。
ソニーのウォークマンのようなものにカセットテープを入れて持ち歩いていた。覚えなければならない曲があるたびに、ライヴ・ヴァージョンを2回、スタジオ・ヴァージョンを2回テープに録音して、1日中そればかり聴いて、巻き戻したり早送りしたりを繰り返していた」
シンプルなものでもそれなりに苦労したと語っています。
「曲の構成が簡単だったものには、より簡単なものもあったが、ふざけているわけではない。デイヴのドラム・フィルはでたらめじゃない。それが彼のスタイルで、俺は自分のやり方でやっていたし、(彼のスタイルで)やろうとしたことは一度もなかった......遊びでカヴァー曲をみんなと演奏したことはあったけど、“君はヘヴィメタルで最も象徴的なドラマーがいたバンドで演奏する機会を得ることになる、 彼のドラム・フィルを彼のように演奏すべきだよ”みたいなことはなかった。
彼のやり方にできるだけ近いやり方で演奏しているけど、彼は一人しかいない。デイヴ・ロンバードは一人しかいないし、俺も一人しかいない。他のみんなも一人しかいない。それはいいことだ」。
これらのことを述べた上で、ボスタフは最も難しい曲1曲を選びました。
「本当にいい質問だ。たくさんありすぎて、正解するのに少し努力が必要だった。“Silent Scream”は簡単な曲ではなかった。あれは素晴らしい曲。俺はあれを演奏したかったが、彼らはその話題にすらしなかった。ある日、俺は“Silent Screamをやりたい”と言うと、彼らから“その曲は考えていなかった”と言われた。
あれは速いダブルベースがあったから。フォビドゥンの“Infinite”はこの曲に影響を受けたんだ。デイヴがダブルベースを弾いているのを聴いて、“ああいう曲をやりたい”と思ったんだよ」