HOME > ニュース >

デヴィッド・リンチ 音楽には特別な敬意を抱いていると語る 「音楽は魔法だ」

2024/07/30 14:16掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
David Lynch and Chrystabell, photo by David Lynch
David Lynch and Chrystabell, photo by David Lynch
デヴィッド・リンチ(David Lynch)は画家から出発し、映画監督として名声を得ましたが、音楽には特別な敬意を抱いているという。英ガーディアン紙の新しいインタビューの中で「音楽は知的なことを言うこともできるが、言葉を使わずに心に語りかけることもできる。音楽は魔法だ」と語っています。

また同じインタビューの中、「映画とは、音と映像の両方である。本当に50/50。なぜみんながこう考えないのかわからない」とも述べています。

リンチの映画における音楽の使い方は、次のような一言に集約されるという。それは「直感。何かが正しくないときを知り、正しいときを知ること。すべての音、すべての音楽、照明の雰囲気、衣装、話す速さ、遅さ、大きさ、小ささなど、これらすべてが映画の要素であり、すべてが正しく感じられなければならない」だという。

音楽が効果的かどうかはどうやって判断するのか? 「アイデアをサポートし、正しい感情を与えてくれるもの。それがあなたに語りかければ、それが正しい」と話しています。

リンチが、長年のコラボレーターであるクリスタベル(Chrystabell)とのデュオ名義でリリースする新しいコラボレーション・アルバム『Cellophane Memories』の最後の曲「Sublime Eternal Love」には、理解を求めて叫ぶ男に、万能の力としての音楽が応えるという、リンチの歌詞があります。

リンチは「私たちは今、非常に多くの問題を抱えた世界に生きている。この“Sublime Eternal Love(崇高な永遠の愛)”というものは、人間にとっての可能性であり、すべての人間がそれを知るべきものなのである。それは私たち一人一人の中に存在する」と話しています。

「Sublime Eternal Love」のミュージックビデオ