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プリンス主演映画『パープル・レイン』は「プリンス版ソーシャルメディアだった」 ザ・レヴォリューションのウェンディ語る

2024/07/30 13:42掲載
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プリンス パープル・レイン
プリンス パープル・レイン
プリンス(Prince)主演映画『プリンス/パープル・レイン(原題:Purple Rain)』は「プリンス版ソーシャルメディアだった」と、プリンスのバンド、ザ・レヴォリューション(The Revolution)ウェンディ・メルヴォイン(Wendy Melvoin)が語っています。

プリンスは当時、マスコミとほとんど話をしないことで、神秘的な存在になっていました。そのため、SNSやYouTube、TikTokが登場する前の時代に『パープル・レイン』は、もっと知りたがっていたファンに向けて、バンドの内幕や彼の生い立ちを、フィクションではあるが提供したという点が画期的だったという。

ウェンディは米ラジオ局NPRの『パープル・レイン』40周年記念特番の中で。「あの映画はプリンス版ソーシャルメディアだった。ファンク・ロックで、あのような人生を題材にした映画は誰も見たことがない。人々に見てもらうための旅だった」と話しています。

ザ・レヴォリューションのボビー・Zによると、プリンスの曲とザ・レヴォリューションを映画で紹介するというアイデアは、ミュージックビデオに焦点を当てたMTVの成功に触発されたものだという。

「プリンスは常に、その時代に起こっていた文化的なことよりも一歩大きなことをする人だった。MTVが彼のビデオを流し始めたら、彼はより大きなものに引き寄せられ、“次のレベルに持っていこう”と言い始めた。

MTVがほんの少し、ほんのわずかな光が隙間に入る程度ドアを開けただけなのに、彼はそのドアを蹴破ったんだ。彼はファッションとカルチャーにおいて革新的だった。彼にとっては素晴らしい時代だった。謙虚な始まりから、ブラックカルチャー、クロスオーバーカルチャー......ロック、ファンク、ポップ......を支配するまでになった」

最近、ミネアポリスで開催された『パープル・レイン』の40周年を祝うイベントではザ・レヴォリューションが演奏しました。プリンス本人は、この映画とアルバムのレガシーについてどう思うのでしょうか? ザ・タイム(The Time)モーリス・デイ(Morris Day)はわからないと言っています。

「(プリンスは)過去に留まることを好まなかった。彼は常に進化していた。『パープル・レイン』が終わると、彼は次の作品に取り掛かった。でも今考えると、彼はファンのためにペイズリー・パークで盛大な祝賀会を開いたかもしれない。おそらく、とんでもないジャム・セッションになっていただろうね」