Kim Gordon, photo by Danielle Neu
ソニック・ユース(Sonic Youth)での活躍でも知られる
キム・ゴードン(Kim Gordon)は、英ガーディアン紙の企画でさまざまな質問に答えています。
Q:女性ミュージシャンに影響を受けたミュージシャンについて尋ねると、いつもあなたの名前が出てきます。キム・ゴードンにとってのキム・ゴードンはいますか?
「私はミュージシャンになりたいと思ったことはないから、そういう意味ではいない。10代の頃、ビリー・ホリデイやジョニ・ミッチェルを聴いていたけれど、ミュージシャンになれるとは思っていなかった。音楽の勉強もしなかったし、知識もなかった。(彫刻家)ルーチョ・フォンタナや(画家)イヴ・クライン、アンディ・ウォーホルとか、確かに影響を受けたアーティストはいるけど、必ずしも女性アーティストというわけではないわね」
Q:今までもらったアドバイスの中で最高のものは?
「私の母はかつて“政治的な活動には絶対にお金を出してはいけない。彼らはその後あなたを放っておかないから”と言っていた。私はそれを守らなかった。でも、それは本当よ」
Q:地球外生命体の存在を信じますか?
「まあ、ちょっとは信じているかな。他の銀河系にも生命体はいるかもしれないけど、私たちが他の惑星で生命を誕生させることには興味がない。自分たちの惑星を滅ぼしそうになっているのに、また別の惑星を滅ぼしに行くのかしらね?」
Q:お気に入りの場所は?
「パリとベルリンが好き。パリはとにかく美しくて、どこを見ても歴史がたくさんある。ベルリンはとても面白い街。東と西が残っていて、建物を見ればわかる。自由とボヘミアニズムを感じることができる。残念ながら、今アーティストたちがそこに留まるのは難しく、彼らは生活のためにそこを離れなければならない。でも、最後の自由な街かもしれない。タスマニアも本当に楽しかった。空気も水も、今まで行った中で最も興味深く、美しく、純粋な気持ちになれる場所だった」
Q:一番嫌いな言葉は?
「クリエイティブ。あるいはクリエイティブス。トリガー、トラウマ、ジャーニーとともに使われすぎている気がする」
Q:もし有名人と戦わなければならないとしたら、誰とどうやって戦い、誰が勝つでしょうか?
「チェスか卓球。この2つのゲームだけは本当に闘争心が湧く。(芸術家)マルセル・デュシャンとやったら面白そう。彼はチェスの達人だから、たぶんすぐに私を負かすでしょうね」
Q:あなたにとって最も物議を醸すだろうポップカルチャーの意見は何ですか?
「物議を醸すかどうかわからないけど、テイラー・スウィフトはあまり好きじゃない。実際、彼女の音楽がどんなものなのか、わからない。ポップ・アイコンということなら、私はビリー・アイリッシュを選ぶ」