ポリス(The Police)の
アンディ・サマーズ(Andy Summers)は『Synchronicity』は「好きなアルバムではない」という。「僕にとって最高のアルバムはセカンドアルバム『Reggatta de Blanc』なんだ」。その理由と、バンドの終焉についてUltimate Classic Rockの新しいインタビューの中で話しています。
Q:『Synchronicity』について、後から振り返ってみて、どのような点を評価するようになりましたか?
「実は好きなアルバムではないんだけどね。良さは理解している。いい曲が入っていると思うし、演奏もとてもいい。あまり商業的な考え方ではないけれど、僕にとって最高のアルバムはセカンドアルバム(『Reggatta de Blanc』)なんだ。僕たちはまだ未熟で、アルバムは10日間で作られた。若い3人が成功しようとしている興奮がすべて詰まっていると思う。
(『Synchronicity』は)僕にとっては最もタフなアルバムだった。『Synchronicity』はより洗練されたものになった。トラックに他の楽器を加えた。トリオが主体ではあったけれど、トリオ・アルバムとは少し違っていた。(当初の)アイデアからは少し外れていた。“Every Little Thing She Does is Magic”のような曲は、僕にはキーボードが多すぎる。ステージではできないから、それをカバーするために派手なギター・パートを考えなければならなかった。
どのアルバムも好きだけど、特にセカンド・アルバムは大切に思っているし、ファースト・アルバム(『Outlandos d'Amour』)も良かったと思う。信じられないほど有名になって、大金をつぎ込まれて、それから腐り始めるという典型的なプロセスだね(笑)。そこから逃れるのはとても難しい。実際、そうならなかった唯一のバンドのひとつがU2だったのかもしれない。彼らはみんなうまくまとまっていた。彼らがクリスチャンだからなのか、何なのかはわからないけど。でも、ポリスほどU2にヒステリックになる人はいなかったと思う。それは議論すべきテーマだろうね」
「(『Synchronicity』は)タフなアルバムだったよ。僕たちは5年間一緒にいて、大成功を収めていた。スティングは明らかに気持ちが高ぶっていて、バンドを脱退してひとりでやっていきたいと思っていた。彼は5枚のアルバムという契約を終わらせる準備ができていた。“もう契約は終わったんだから、これ以上残る必要はないだろう?”と。もちろん、どんなバンドだって残るに決まっている。僕たちは世界を席巻していた。誰も解散を望まなかったけど、スティングは一人でやっていきたかったんだ」