アダム＆ジ・アンツのアダム・アントが選ぶ「俺の人生を変えた10枚のアルバム」

■Jonathan Richman and the Modern Lovers, Jonathan Richman and the Modern Lovers

「ジョナサン・リッチマンのシンプルな天才性は、最初に聴いたときから俺の想像力をかき立てた。そのユーモラスなエッジと崇高なアンセム“Road Runner”は新鮮な息吹を与えてくれた」



■Lou Reed, Transformer

「おそらくロンドン・パンク以前のシーンで最もよく聴かれたアルバム。ニューヨークのアンダーグラウンドなキャラクターと人生を描いたルー・リードによる素晴らしい物語で、象徴的な“Walk on the Wild Side”も収録されている」



■Roxy Music, Roxy Music

「美大在学中に買った。キッチュなジャケット写真に目を奪われたが、ブライアン・フェリーと彼のファンタスティックなバンドによる未来的な曲には心の準備ができていなかった」



■Iggy Pop, The Idiot

「俺はイギー・アンド・ザ・ストゥージズの大ファンだった。このゆっくりとした心にしみる曲は、ロンドン・パンク時代の俺のお気に入りのアルバムになった」



■New York Dolls, New York Dolls

「ウェンブリーでロッド・スチュワートをサポートするニューヨーク・ドールズのライヴを観て、すぐにこのアルバムを買った。強烈なロックンロール、挑発的なルックス、素晴らしい歌詞が見事にミックスされている」



■Kraftwerk, Trans-Europe Express

「1977年に発売されたこのアルバムは、俺にとってパンクとは対極に位置するものだった。クラフトワークのシンセサイザーの世界に惚れ込み、夜遅くまで聴いていた」



■Al Green, Greatest Hits

「俺はアル・グリーンが大好きで、俺にとって彼はソウル・ミュージック界で最も偉大な声だ。シンガーを目指す人は彼の歌をよく聴くべきだ。俺はツアーにカセットのコンピレーションを持って行った。俺のキャリアのハイライトのひとつは彼に会ったことだ。“Tired of Being Alone”や“Let's Stay Together”といった名曲で彼の素晴らしくソウルフルな歌声を聴くと、いつも気分が良くなる」



■Frank Sinatra, Songs for Swingin’ Lovers!

「幼い頃、両親がこのアルバムをよくかけていて、“The Voice”のファンになった。ロサンゼルスのグリークで彼を見たけど、今まで観た中で最高のコンサートだった。特に“Summer Wind”を歌ったときは最高だった」



■Brian Eno, Taking Tiger Mountain (By Strategy)

「ロキシー・ミュージックを去った後、ブライアン・イーノはエレクトロニック・ミュージックの領域を広げていった。彼の初期のユーモラスな歌詞は、シンプルなメロディーへと発展し、聴くといつもリラックスできる」



■Miles Davis, Doo-Bop

「ロンドンでマイルス・デイヴィスのライヴを観て圧倒された。ヒップホップとジャズをミックスしたこのアルバムには、彼の最高にエネルギッシュなソロが収録されており、彼がいかに常に時代を先取りしていたかを示している」