ザ・クラッシュ(The Clash)がライヴを行った後、20年にわたってロックのライヴが禁止されたという歴史を持つ会場に、そのザ・クラッシュのライヴを歴史的な出来事として後世に伝える史跡案内板「ブルー・プラーク」を設置すべきなのか? その町の郷土史協会が出した答えは「NO」。これに、この伝説的なライヴを称えるキャンペーンの先頭に立つ人物は「良い反応だ。パンクスなら、絶対に喜ぶと思う」と反応。今後もこのライヴが公式の場で祝われるよう闘い続けるつもりだとも述べています。
英BBCによると、問題となっているのは、ザ・クラッシュが1978年にイングランド南東部のサフォーク州ベリー・セント・エドマンズにあるコーン・エクスチェンジ(現在はパブ)で開催したコンサートです。
パンク・ロック・ファンのポール・ジョンソンは、この公演を称えるキャンペーンの先頭に立っており、ジョンソンは、ロック/パンクのコンサートがこの会場で20年間開催されなかった唯一の理由として、この公演を挙げています。ウェブサイトBurySoundによると、ザ・クラッシュの公演後、「パンクスたちは器物破損、泥酔、立ち小便で訴えられた」という。ジョンソンによると、この会場は20年後、最終的にはロックのライヴも行うようになったという。
ジョンソンは郷土史協会が全会一致で「ふさわしくない」と決定したことについて、BBCの取材でこう述べています。
「彼らが“NO”と言ったことは、実際には良い反応だ。パンクスなら、絶対に喜ぶと思う。
あれから50年近く経った今でも、パンク・ロックに恨みを抱いている人たちがいる......でも、現代史にも価値はあるんだよ。ベリーの歴史には大きな空白がある。有名なバンドはここでは許可されなかった。いい時代を過ごせたはずなのに、それを拒否したんだ。議会は『フットルース』のようにロックンロールを禁止したんだよ」
郷土史協会のマーティン・テイラー会長は「手に負えない行動」を助長したイベントを支持することはできないと述べています。
「それは明らかに議会が快く思っていないことなので、ブルー・プラークを設置することは不適切だと協会は考えています。ブルー・プラークを設置するということは、何か注目すべきことを記録するということであり、騒ぎを引き起こした出来事が記録に値するとは思えません」
協会の決定にもかかわらず、ジョンソンはめげることなく、このライヴが公式の場で祝われるよう闘い続けるつもりだという。「僕たちは頑固で、ジェネレーションXである、ノーとは言わせない」と述べています。