国産エレキギターブランド「FERNANDES」の販売を中心に事業を展開する株式会社フェルナンデスは「現在、複数の債権者に対して、相当額の債務を負担しており、誠に残念ながら事業の継続が不可能な状況となりました」として、自己破産を申請したと発表しています。東京商工リサーチによると、負債総額は4億3389万円。
株式会社フェルナンデスは、昭和44年に創業、3年後にオリジナル・エレキギター「FERNANDES」の製造及び販売を開始しました。国内ギターのトップ・メーカーとして、日本のみならずアメリカをはじめ、ヨーロッパやアジアでも、ビギナーからプロのミュージシャンまで幅広い層の支持を得ていました。
東京商工リサーチによると、1999年1月期には年間売上高40億円台に達していましたが、近年は中古市場の台頭や競争激化などで業績が悪化。資本関係はないものの関係の深かった大阪フェルナンデスが販売低迷などで2023年4月に破産開始決定を受け、フェルナンデスの信用も低下するなか、資金繰りが限界に達し、事業継続が困難となったという。
■フェルナンデス 公式サイト内「お知らせ」
https://www.fernandes.co.jp/info/9540.html