サラ・マクラクラン(Sarah McLachlan)を中心とした女性アーティストたちによるツアー・フェスティバル<リリス・フェア(Lilith Fair)>。90年代後半に開催され、男性中心の音楽業界に挑んだ歴史的イベントの物語が描く新しいオフィシャル・ドキュメンタリー『Lilith Fair』が制作決定。CBC(カナダ放送協会)で2025~26年シーズンに放送予定です。
リリス・フェア・ツアーは、マクラクランが男性中心の音楽業界で遭遇した性差別に触発されて開催したもので、1997年から1999年まで開催され、2010年に復活しました。
今回のドキュメンタリーは、2019年に米ヴァニティ・フェア誌に掲載された、このフェスティバルの特集記事『Building a Mystery: An Oral History of Lilith Fair』にインスパイアされたものです。
ドキュメンタリーは、600時間を超える未公開アーカイブ映像に加え、アーティスト(マクラクラン、ボニー・レイット、シェリル・クロウ、エリカ・バドゥ、ナタリー・マーチャント、ジュエル、インディゴ・ガールズ、エミルー・ハリス、ブランディ・カーライル、オリヴィア・ロドリゴほか)、主催者、参加者のインタビューも含まれます。
監督のアライ・パンキウ(I Used To Be Funny、Black MirrorのJoan is Awful、Feel Goodなど)は声明でこう述べています。
「リリス・フェアは、女性であることの喜びや悪夢をすでに知っていて、未来の世代のためにその道を少しでも楽にしようとしている、音楽業界の“クールなお姉さん”の模範です。リリスが教えてくれたおかげで、初めてギターやコンサートのチケットを手にした若い女性、ノンバイナリー、クィアのミュージシャンや音楽ファンに、フェスティバルをより深く理解してもらいたいです」
本作を、エレベーション・ピクチャーズと共同プロデュースするノット・ア・リアル・プロダクション・カンパニーのダン・レヴィは声明でこう述べています。
「サラがあのフェスティバルで築き上げたものは、多くの人々にとって大きな変化をもたらしました。今でこそ、このフェスティバルは困難を乗り越えたサクセス・ストーリーと見られていますが、その道のりは一歩一歩が苦しいものでした。この物語から学ぶことはたくさんあります。サラと一緒にこの冒険に参加できることを楽しみにしていますし、リリス・フェアがどれだけ革命的だったかを皆さんに理解してもらえることを嬉しく思います」