Eric Clapton, Buddy Guy, Richie Sambora & All Star Band - Sweet Home Chicago (NYC 1990)
元
ボン・ジョヴィ(Bon Jovi)の
リッチー・サンボラ(Richie Sambora)はブルースを聴いて育ち、
エリック・クラプトン(Eric Clapton)と
B.B.キング(B.B. King)を自身のヒーローとして挙げています。クラプトンからジャム・セッションへの招待を受け、
バディ・ガイ(Buddy Guy)や
ジョン・リー・フッカー(John Lee Hooker)といったブルース界の大物たちと共演したときのことを米Guitar Worldの新しいインタビューの中で振り返っています。
「1991年、(ソロ・アルバム)『Stranger in This Town』を書き終えた時、“Mr. Bluesman”という曲も書いていた。俺のような若造がブルースの連中を追いかけているという曲なんだけど、エリックにこの曲で演奏してくれないかと頼んだら、快く引き受けてくれたんだ。
ある日、彼から電話がかかってきた。“リチャード、エリックだ...”と言われて、自身のヒーローからの電話に驚いて呆然となった。彼は“やあ兄弟、ジョージ(ハリスン)と僕は今夜ロキシーで演奏するから、ジャムに来てくれ”と言っていた。
俺は“必ず行くよ、約束する!”と言ったけど、正直、ビビッていた。ハリソンは現れなかったけど、エリック、バディ(ガイ)、ジョン・リー・フッカーがいて......そして俺だった」
サンボラにとっては非現実的な体験だったという。彼はヒーローたちを相手に自分の力を発揮しようと努力した結果、クラプトンらにかなりの印象を与えることになったという。
「知っているフレーズは全部3倍の速さで弾いたよ。必要なことは何でもした。バディは“いいね!いいね!”って感じで、エリックは笑っていた。最後、バックステージでフッカーが俺を見て“あそこで弦を弾いていたのは君かい?”と言ったので、俺は“はい”と答えた。彼は“いい腕だ”と言ってくれた。僕は膝をついて、彼の手にキスをしたんだ。
バディが近くにいたり、俺が近くにいるときはいつもお互いに電話をしていた。B.B.キングとも親交を深めたよ。B.B.も同じだった。俺はブルース・コミュニティに受け入れられたんだ。仕事をしたよ。いろいろやった。ブルース・クラブで演奏したのは理由があってのことで、その一瞬一瞬が好きだった」